雪国の犬の散歩ってどんな感じ?大変そうだけど、楽しい面もあったりするの?と疑問に思われませんか♡?
私はブリザードでも、ツルツル道でも、ちゃんと毎日散歩を頑張っております。(超絶ツルツル道は、即Uターンもアリ)
雪のない地域の方、これから雪国で犬を飼う方に“こんなイメージですよ”とお伝えしたく、うちのサン君(ゴールデン♂:やんちゃ)を例にとってこの記事を書きました。
正直なところ、雪国住みの頑張りと愚痴を、ぜひ聞いていただきたいという思いもあったりして…♪
多少なりとも参考にしていただければ嬉しさ倍増です。
雪国での、犬の散歩ってこんな感じです
除雪情報、路面状況の鬼
当然ながら、冬の路面情報は命に直結します。車を運転する時はもちろんですけれど、犬の散歩においても。状況によって、サクサク快適に行けるのか、冷や汗かきながら骨折覚悟で行くのか、全然違ってきますからね。
車の方には申し訳ないんですが、散歩前に除雪車が通ろうもんなら、「いいよいいよ、そんな張り切ってやってくんなくて」状態なのです。
除雪されて、その後雨でも降って、はたまたその後、思いっきり冷えてしまったら、道路状況は最悪。
あーぁ、また除雪機来てるよ
ぼくはツルツルの方がいいなァ
とは言え、天気よりも実は愛犬のお利口具合が大事なのです。すなわち、飼い主に寄り添って歩いてくれるワンちゃんであるか、必死な飼い主に気遣いなしで、ツルツル道でも引っ張ってくるという暴挙に出る愛犬か。
うちのサンは残念ながら後者なので(しつけが悪いと言っちゃそれまで)、ツルツルに動けなくなる飼い主にイラつくと引っ張ってきます。
初めはそれなりに優しいのですけどね。あんまり私がへっぴり腰で遅いので、段々イライラしてくるんでしょうけども…。
しかも、犬も滑るんですよね。ビビりの私は前を歩く犬が滑れば、その恐怖は絶好調に。四本足で贅沢してんのに、滑ってんじゃねーよ…とつっこみながら、勇気を奮い起こして頑張る飼い主です。
(ツルっ) あらま
ひ~私の恐怖をあおんないで!
ブリザードの渦中で疑問を感じる
やはり「大寒」というだけあって、2月の寒さは結構なもの。寒いというより「凍える」のです。私の県では、前が全然見えないほどのブリザードが数回あります。
通勤・通学の帰宅中でもなければ、そんな夜に歩いている人はまずいません。(田舎というのもあるけれど)
猛吹雪の夜も、律儀に散歩に出る飼い主と愛犬。犬はいいですが、人間としてみれば、ブリザードで眼も開けられず、コートやバックも舞い上がり、帽子を吹っ飛ばされながら、「私は何で今、外にいるんだっけ」と、ふと疑問を感じてしまうのです。半分意識が遠のいているものですから。
しかし、四足歩行って風に強いですね。強い風でも愛犬がふらつくことはありません。身長も低いから尚強い。
ブリザード中で、楽しいことがあるとすれば、長毛犬では滅多に見られない、かわいい「肛〇」が見られることです。柴犬などと違って、いつもは大事に隠されているもんですから、飼い主からすれば「怖いけどたまにチェックしときたい」代物なのです。(ちょっとマニアックかな)
人間でいえば、スカートが風で舞い上がると同じ意味合いですから、「きゃ~サン大変!コモティー見えてる!」と喜びながらも、他人に見られていないか焦る飼い主ですが、「今日は何かいいことあるかも」とラッキー感を味わえる瞬間なのです。
見る?
やぁー…、年に数回で結構
「かんじき」なるものをマジで探す
とにかく「滑らない」のが肝になる冬の散歩。雪国なのに、雪歩きが苦手な私は、一時「いかに滑らない靴を探すか」に命をかけていました。
様々な防滑ブーツも相性(?)というものがあります。ギザギザが頼もしい底なのになぜか滑るというもの、滑らないがアーチがピッタリすぎて固く歩きづらいというもの等等。
スパイク付きのものは、歩く場所によっては逆に危ないということがあるので、取り外しできるスパイクをブーツに付けてもみました。
が、歩行中段々ズレてくるという超めんどくさいことになったりして、なかなかうまくいかないものです。
ご年配の方にも、雪国ならではのアイディアを聞きました。例えば、男性用の綿の靴下をブーツに履かせるというもの。80代の女性によると、これで過去一度も滑ったことがないとか。
しかし、何となく恥ずかしいのと、使用後のべちょべちょ靴下を想像すると、一度もトライできていません。
「もういっそ、かんじき履けばいいじゃん」と言われ、かんじきって何だっけ?と思いながらも速攻靴屋さんに探しに行きました。若いスタッフさんではわからず、年配の店長さんには「今時かんじきなんてないよ~」と笑われる始末。
帰ってネットで調べたところ…、大正~昭和時代の代物か?そりゃないわなァと納得。(もう!恥ずかしい…)
上図はザ・かんじきですが、今風の物もある様です。でもそれって「取り外しスパイク」と同じみたい。結局2千円くらいで買った、ごく普通の雨雪用ブーツに落ち着いています。
この様に、「滑らない靴難民」に陥ることは、雪国散歩デビューに通る道でしょうね。
散歩の格好のダサさよ
まあ、本当に。このダサさ、想像してくださいな。イラストだと、多少は可愛げに描かれているものの、こんなのがリアル化してズコズコ歩いていた場合(このホムセンブーツがデカくて、ズコズコいうのだ)。
すれ違う人は、「この人、どこまで散歩連れてくんだろう…」なんて思っているかもしれませんが、何てことはない、歩いてたった10分の公園なのです。
弁解させていただくと、私もおしゃれは好きなのです。家の中にあった、一番暖かそうなグッズを探して身にまとった結果こうなっただけなのです。
飼い初めは私も、優雅なゴールデンと一緒に歩くんだから♡なんて、冬はお気にいりのコートとブーツで颯爽と~♪なんてバカげたことを思い描いていました。
ビジュアル面もお前に負けたくない
ぷっ、冗談でしょ
しかし散歩デビュー直後に犬に引っ張られて転んだ際、無事理性が戻ったのはいいものの、今度は行き過ぎなくらいぶっ飛んだ方向に行ってしまったわけです。
一時は、父のスキー用ズボンが長くてブーツにはまりきらず、裾を輪ゴムで縛ってそれを丸出しのまま公共の道を歩くという、もはや、わけわかんないことになっておりました。(お店のガラス戸に映った姿に驚愕して我を取り戻しましたが)
田舎とはいえ、一応県庁所在地の駅近のロケーション。いくら雪国とはいっても、北海道なみではないので、街中でここまで着込んでいる人はまずいません。
なぜここまで完全防備なのか。散歩といっても、ただ歩いているだけならいいのですが、公園やちょっとした空き地に散歩となると、愛犬が雪の中で遊んでいる数十分、じっと待ってなくてはいけないので、それが寒いのです。
真っ暗な雪降る公園で、凍えないようにラジオ体操などをしてるもんですから、ふと通りがかってしまった方は相当怖い思いをされているはずです。よ~く目をこらして頂ければ、近くで愛犬がはしゃいでいるのに気づいてもらえるはずなのですが。
イッチニ、サンㇱ →→
はッ、一人じゃないのよ、ちゃんと犬見て、犬!
更には、気温によって恰好を変えるのが面倒にもなり、春先近くでもこの格好で行くので、相当ヤバいやつになっています。周りは薄手のダウンになっているというのに…。やはりまだマヒしているのかもしれません。
こんなところで言い訳してもしょうがないのですがね、でもこれから雪国で犬を飼うなら、みなさんもそうなる可能性がないとはいえませんので、十分お気をつけください。
特にあなたが女性で、まだ女心を捨てていないなら、お父さまやご兄弟、ご主人のものに手を出すのはやめましょう。また、どんなに温かい素材であっても、平成中期以前のファッションは禁忌です。私はそこから崩れてきました。
う〇ちつかみ時の幸せ感
今まで、いかに『冬の散歩が大変か』を述べてきましたが、幸せなこともあるのです。その前に、寒い日の散歩時、みんな「手袋」してるんでしょうか?私はよっぽどでなければしません。
というのも、愛犬が排泄した時に、いちいち外すのが面倒くさいのです。何となく排泄のタイミングがわかっているのだから、その時だけ外せばいいじゃん、と思われるでしょうが…
【手袋外して→ポケット等に入れて→つかみ取り→また手袋】の作業がツルツル道で必死だと大変なんですよね。そばにすぐ車道だと、尚更スピーディーさが重要となってくるのです。
手袋をしたままつかみ取りだと、手の感覚が鈍くなるので、最悪、手袋がブツに触れかねないのですよね。リードを持つ感覚も気に入らないのであります。
公園でも私は伸縮リードを多用するものですから、いちいち手袋外してリードを付け替える作業が、これまためんどい。そして、20回に1回は、そのタイミングで手袋を落とす、なくす。
この様に生粋の面倒くさがりの私の手は、散歩時、感覚がマヒして常にかじかんでいます。その可哀そうなお手手を慰めてくれますのが、『愛犬のう〇ち』なのです。
飼い主にとって、このう〇ちつかみとは、春~秋は超どうでもいい行為なのですが、これが真冬ともなると、臭いはともかく、出来立てのあったか~い暖房グッズに。
寒い中、湯気まで立っちゃって…。これをビニール袋越しにつかんだ時に感じるありがとう感。暖かいものって、幸せを与えてくれますが、まさかう〇ちがこんなに心を癒してくれるとは。
…この生温かさ、ありがとう。
こんな幸せの形があるとは…
いつまで握ってんの、早くいこ!
童心に返って愛犬と雪遊び
子供の頃は体育の時間に雪遊びがありましたし、放課後も友達とミニスキーで遊んだものでした。もう、大人になってしまった今では、雪なんてウンザリ要素以外のものではありません。
路面状況が悪いと、遠くまで散歩に行きたくないので、近場で雪を使って愛犬に体力を消耗してもらいます。
除雪されて積まれた雪山へのクライミング(もちろん見つかれば怒られるでしょうけど)、一方通行雪合戦や、ミニ雪だるまつくり。
子供か愛犬がいなかったら、この先一生雪遊びをすることがないまま年取っていったんだろうナと思うと有難い気もしてみたり。
かといって、毎回すごく楽しんでいるかというと、大体は「(ちべたいから早く帰ろーよ…)」なのです。
散歩後の家の中はびしょびしょ
雪の中で楽しく遊んだ後は、しっかりと雪のおみやげも。特に長毛犬は下肢の毛に雪玉がくっついて固まり、これがなかなか取れないのです。
これらが家の暖かさで一斉に融けだすので、家の玄関から先はびしょびしょ。散歩後のワイパーor雑巾がけが、おまけでついてきます。
雪自体もキレイではないので、愛犬のびしょぬれ具合によっては、ホットタオルでゴシゴシもしなくてはなりません。雨まじりのぐしょぐしょ雪道だったら最悪の事態です。
風呂に入れるか脳裏をかすめますが、ほぼ面倒くさいのでゴシゴシの後、デカい毛玉をストーブ前にはべらせ、乾くまで見て見ぬふりです。雪国散歩はやはり面倒くさいのです。
汚い…が、まだいける
(ボリボリ) 何かかゆい
まとめ
“雪国の散歩ってこんな感じ”というイメージが少しでもお伝えできていたら幸いです。雪国では散歩は、やはり大変です。
正直なところ、全然行きたくないのです。実際、大型犬を飼っていても雪状況によっては散歩に連れて行かないという方も結構いらっしゃいます。
私も更に年をとったらツルツル道+大型犬なんて多分無理…、ですけれど東北なんて駅近でも田舎なので、人も少ないし、(てか夜8時以降ほぼいない)遠くまで連れて行かなくても、近場で遊ばせられるところは探せばあるものなのです。
田舎で犬を飼ったら、都会には
行けんです
これが都会であれば難しい。でも都会は雪がないので、全くうまくできているナぁと思います
。散歩は毎日のことですから、お住まいの地域と、愛犬の犬種や大きさなどによって、大変さが全く違ってくると思います。
そうはいっても、好きなわんちゃん飼いたいですよね!うちのサンは散歩のしつけが完璧でないためにちょっと困難事例もありますが、ブリザードとツルツル道、どんな状況であっても結局サン君の喜びに分配が上がってしまいます。
雪国のみなさん、今日も愛犬のために気を張って、お互い頑張りましょうね!(でも本当にご無理はせずに…)
アー、冬は散歩行きたくないなァ~ (そんなことおっしゃらずに…)