愛犬に覚えてほしいコマンド。基本的なものだけでも覚えてくれれば、愛犬生活がより楽しく、かなり楽になります。
ちなみに、私はプロのトレーナーさんなどではありませんので、ごくごく一般の素人飼い主が日常生活で必要だと思うものを選んでいます。といっても、やはり基本的なものばかりになりますね。
(また、各項目の「私がしつけた方法」では、あくまで素人のやり方ですので、参考程度として見て頂ければ幸いです。)
「このコマンドを覚えておくと、こんな場面で役立つ!」といったリアルな情報を交えてお話したいと思います。
しつけって、やはり実際的
だなぁ、と改めて感じます
覚えて欲しいしつけ一覧(コマンド)
待て
重要度★★★★★ (特に外で危険回避)
私がよく使う場面:
「待て」は本当に重要です。色んな場面で使うコマンドです。
例えば家の中ですと、犬の要求に対して、「今忙しいよ」「まだその時間じゃないよ」といったときに使っています。ほとんど人間に対して使うときと同じですね。
「遊んで遊んで!」→「待って」。「ご飯/散歩まだ?」→「待って。これ終わったらね」。「どこ行くの?」→「ここで待ってて」 など。
家で使っているときは「待ってぇ~」といった感じで平和に使っていますが、これがいざ散歩へとなると、超重要コマンドになります。
まず、玄関から出る時は必ず「待て」です。いきなり飛び出さないように。
また、う〇ちを拾う時。結構、飼い主無防備になりますので、車や人にふらふら行かないように、おすわりさせてしっかり待つことに集中させます。
「待て」がしっかりできていると、ふいにリードを離してしまったとき、「待って!!!(行かないで)」でちゃんと止まります。
また、横断歩道のない車の往来。「待って。車、車」で安全。(「待て」を完璧に覚えてからなのですが、車の往来=待つということも覚えて欲しいので、「車」も刷り込んでいます。)
いちお外で迷子になった時を想定しているのだが
自信なし
また、ちょっと自由にできるスペースで、飼い主から少し離れすぎた時。「待って!(それ以上はだめ)(そこは行っちゃだめ)」という場面でも必須。私は一番、と言っていいほど大事かなと思っています。
私のしつけた方法:
〇ご飯の時、おすわりさせて犬が食べだす…瞬間に「待て!(犬がびっくりするくらいオーバーリアクションで)」→数秒待たせる。→「よし!」 これで「よし」のコマンドもOKでした。
〇部屋のドアからはじめ私が退出、そのあとに犬がついてくる…瞬間に「待て(手もつけてオーバーリアクション)」
上記の「待て」と「よし」をセットで繰り返せば、楽に覚えました。
おいで
重要度★★★★★ (特に外で危険回避)
「待て」と同じで、家では平和ワードですが、外では命の危険から守ってくれるコマンドです。しっかり覚えてもらいましょう!
私がよく使う場面:
家ですと、まあ「おいで。ごはんよ」「おいでぇ~久々ではないかあ」「風呂だよ。オ!イ!デ!(嫌がるがしぶしぶ)」
しかし犬って、本当に人間の言うことをちゃんと聞いてくれます。嫌なことをされる(うちでは風呂やレインコートを着る等)とわかってても、「おいで」で結局は来てしまう…。エライっ!
もはやマインドコントロール
されとる
外では、「待て」と同じような場面で大活躍です。例えばキャンプ中。大自然のなんやかやに誘われてふらふらと放浪する愛犬。
「待って!おいで!」うっかり、姿が見えなくなった時。「サーン!(名前)おいで!」でちゃんと出て来てきます。
また、夜の公園、散歩中。「この人ちょっとヤバそうだなあ(怪しき行動)…こっちおいで!」で自分にぴったり寄せて、君子危うきに近寄らずです。
で、犬がいると思われると、大抵、去って行ってくれますので、番犬にもなってくれます!
夜の散歩は人間にとっても危険ですよね。でも仕事遅くなったから、近所一回りだけ、というわけにも毎回はいかないし…悩みどころですね。
姿が見えなくなると焦る!
私のしつけた方法:
食いしん坊には、ちょっと離れておやつ見せて→「おいで!」
これで一発でしたな。「手を使ってオイデオイデ」するボディランゲージも一緒に覚えてもらうと、便利度が上がります。
(他人から自分の方に引き寄せたいときに、内緒で指示できて、嫌みにならない、とか。)
だめ
重要度★★★★★ (特に外で危険回避)
私がよく使う場面:
これも重要&便利ワードです。大抵、「待て」と同じようなシチュエーションで使っています。一番使うのが、拾い食い。ティッシュ類の拾い食いだけは直すとこができませんでした。
家では私がそばにいるときにはやりませんが、外では本能が勝ってしまい、やらかします。(なぜかやらかした後、わざわざ見せにきます。毎回取り上げられるのに。なぜ??)
ですから散歩中、飼い主ティッシュ発見→犬も発見→やばい!すかさず「だめ!」。これだとやりません。
また、同じようなシチュエーションですが。
ねこ発見(サンはねこと仲悪し)→彼が向かう前に→「だめ!」です。でもねこクラスだと、本能とコマンドと戦っているようです。ですから、距離が近いと結構怖い。いまだ悩みの種です。
私のしつけた方法:
すみません、忘れちゃいました。多分、上記のような必死のシチュエーションで、飼い主も思わず「だめ!」と声にでるので、それで覚えたかと。
よく、「こら」「だめ」「いけない」など、混ぜて教えてはいけないと言われます。
私も初めは気を付けてたのですが、いつの間にやらごちゃごちゃです笑
でも付き合いが長くなれば「飼い主が求める禁止行動のパターン」を理解するのと、「言葉の調子や、その場面の雰囲気」100%「禁止ワード」だとわかっています。今じゃ「お~い(何やっとるかぁ)」でもわかります。
よし
重要度★★★
私がよく使う場面:
しつけトレーニング中は重要ワードでした。コマンドに成功したら、「よーしよし!(大仰に)」で「あ、これでいいのね」とわかってくれますので。
トイレが成功したときは、バカみたいに「っよおぉ~し!!」と、両手を広げてかけより、抱きしめチュッチュしてました。(かなりうざがっていました)
今でも事あるたびに沢山褒めるようにしています。「ああ。またトイレ?ハイハイよしよし」なんて、気のない返事になってしまうこともありますが。
私のしつけた方法:
しつけ…でもないですが、コマンドトレーニング中の成功時に言うと、わかってくれます。満面の笑顔で!
トイレ行ってきて
重要度★★★★★ (飼い主の負担が減ります)
私がよく使う場面:
これは、単に「失敗なくトイレでする」ではなくて、「トイレ」と言ったらトイレに行って排泄してもらうコマンドです。とても役に立つので、絶対に覚えてもらいたいです。
家のトイレでするのが苦手な犬だと、何度も何度も外に連れて行かねばなりません。
まして、我が家は住居が2階なので、「外に行くのが面倒くさい」+「階段は関節に負担がかかるので何度も往復させたくない」というので、絶対にこのコマンドが必要です。
特に以下の場面で役立っています。
- 夜寝る前に
- 興奮するであろうシチュエーションの直前に
- 大雨などの散歩前に
具体的に述べますと、例えば、夜に犬が寝る部屋にはトイレを設置していません。
そして、暖房や冷房があるので、ドアを閉めたら犬は自由に出入りできない環境です。ですから、寝せる直前に「トイレ行っておいで」と行かせています。
また、興奮するとトイレに行きたくなる犬(興奮度合いによってはみ出す)なので、誰かお客さんが来るなども、直前に行かせて、失礼のないようにしています。
また、大雨などで早く帰ってきたい散歩。犬は大抵、おしっことう〇ちと両方しますよね。ですから、直前におしっこをさせておくと、すぐう〇ちを出してくれるので、すぐUターンして帰ってこれるというわけです。
ちなみに、はじめは、おしっことう〇ちを分けて覚えさせていました。特に大型犬のマナーとして、なるべく外では排泄させないように、という頭があったのです。
でも、う〇ちは2年目すぎたころから、家でやるのは嫌なようで、しなくなってしまいました。おしっこが家でできるというのは、彼もそれなりに利便性を感じているようです。
雨だと散歩短いのよね
後記(3ケ月後):3年ぶりにトイレにう〇ちをして、それからまたちょこちょこしてます!へー。こういうこともあるんですね。
私のしつけた方法:
これは苦労しました!トイレトレーニングのお話は別で詳しく述べたいと思います。
基本的に、トイレの場所を覚えさせる。床にもらしたら完璧に拭いて、尿をちょっとだけトイレシートへ。場所はわりとすぐ覚えると思います。行ったら、大げさにほめる、おやつ。
そして、トイレしている間、「トイレ、トイレ…」と言い続け、終わってからも、「よーし!トイレ、トイレ、よーし!」といった感じで、とにかく「トイレ」という言葉と行動をセットで覚えてもらう。
覚えてくれたら、彼がトイレに行きたいだろうなという時(大抵、子犬だったら一時間空ければまた出ます)をねらって、「トイレ」へ連れていき、「トイレ、トイレ」と促す。
できたら、超大げさにほめる、特大のおやつを与えるなど、トイレコマンドの成功時はとにかく褒め殺しでした。
また、トイレに行ったら散歩に行く、ご飯の時間にする、など。とにかくトイレ行ったらいいことあり!を刷り込ませました。
バカみたいに大げさに褒めるのも、我に返ると恥ずかしくなったり
コマンドのセリフは色々ありますね。言いやすい、かつ人に聞かれても恥ずかしくないフレーズでいいかと思います。
昔から、「ワンツー、ワンツー」というのがありますが、私は何となく照れくさいんですよね笑
私はおしっこは→「トイレ」、う〇ちは→「チッチッチッチッ」にしてます。う〇ちも同じ方法で教えましたが、おしっことの区別がわかるまで、ちょっと時間がかかりました。
やっと完全に区別がついたと思ったら、う〇ちを家ではしなくなってしまいましたが。
でも「チッチッチッチッ」は理解しているので、外でとても重宝します。この場所でして欲しい、また、今早く出して欲しい(大雨の散歩)など。
「お~いそろそろ寝るよお。トイレ行ってきてくれえ。」で、行ってくれるので、なんだか人間みたい。有難いです!
おすわり
重要度★★★★
私がよく使う場面:
私がコマンドを出す、というケースもありますが、愛犬の方で勝手にしています。飼い主とコミュニケーションと取るときなど、姿勢が楽なんでしょうね。
家だと、毛のブラッシング時、ごほうびおやつをあげる時、また、ちょっと真面目な会話をする時など。
外では、「ふせ」をさせるほどではないくらいの短時間、待っていて欲しい時など。例えば、信号待ち、う〇ちを回収している時、他人に触らせる時など。
私のしつけた方法:
どうやってしつけたかわからないほど、一瞬で覚えました。犬にとってもなじみのある体勢なんでしょうね。
確か、四つ足で立っている状態→おやつを見せ、犬の頭上に持っていくと→お尻をつく(=おすわり)という基本的な方法で教えたはずです。
おすわりさせるシチュエーションは、外でも結構多いので、ボディーランゲージも一緒に覚えさせると楽です。
私は人差し指を下に向ける動作、腰あたりをポンポン軽くたたく動作にしました。すぐ覚えます。
ふせ
重要度★★★
私がよく使う場面:
家ですと、ダニ予防などの薬を滴下する時、ブラッシングの時など。
外ですと、割と長時間待っていて欲しい時など。それくらいでしょうか。
私のしつけた方法:
おすわりと同様、すぐ覚えました。おすわりの逆バージョンで、おやつを見せながら、床の方に持っていくと、わりと簡単にふせをしてくれた気がします。
ごろん
重要度★★★★ (お手入れに便利)
私がよく使う場面:
我が家では、「ごろん」は「ふせ」よりも重宝しています!「ふせ」よりもマイナーな気がするので、トレーニングしない方もいるかも?絶対覚えさせるべきおすすめのコマンドです。
一番ありがたいのは、「ブラッシング」「爪切り」「耳掃除」!これです。
ケアしていると、犬の方で自然とこの楽な体制(=ごろん)になる気もするので、あえてコマンドで出す必要も?とも思いますが、やはり一発でごろんしてくれると楽です。
特にブラッシングや耳掃除なんかは、「はい反対~」で反対向きになってごろんしてくれるので助かります。(反対を教えたわけではないのですが、長年の雰囲気でわかるのでしょうね)
私のしつけた方法:
「ふせ」をさせた状態で、優しく身体を押し倒して「ごろん、ごろん、よーし!」を繰り返しておぼえさせました。これも割と苦労せずでした。
ウチのゴルは、長時間待つとき(散歩中、私がベンチに座っているときなど)は、「ふせ」でなく、すぐ「ごろん」の状態で待っています。
持ってきて
重要度★★★★ (遊びが楽しくなる!)
私がよく使う場面:
これは今では、遊びでしか使っていないかも。ほぼボール投げ。これを覚えさせると、色々なことができて、犬も人間も楽しいと思います。
我が家では、一階にりんごを置いておく→二階にいる愛犬に「りんご持ってきて」の指示→張り切ってGO!、で楽しんでいます。お客さんに見せたら、褒めていただけます。ちょっとしたドッグショーですね♪
新聞を持ってこさせるというのも、我が家ではやらないですが、すぐ覚えると思います。
家でも外でも、私が落としたものは大抵拾ってもらっています。自分で拾った方が数段早いのですがね。
拾うの大好き!
私のしつけた方法:
これはうちの愛犬が「レトリーバー」だから、一瞬で覚えたのかもしれません。
レトリーバーは猟犬で、役目は飼い主が撃ち落とした鳥などをくわえて回収してくる、という犬種ですから。他のことが得意なわんちゃんでしたら、もうちょっと手こずるのかもわかりません。
「犬が興味あるもの・好きなもの」を投げたり、遠くに置くのをあえて見せる→犬が行きたがる→ダッシュする前に「持ってきて」とコマンドを刷り込む、で覚えました。
ちょうだい
重要度★★★
私がよく使う場面:
食べてはいけないものをくわえている時。また、ボール投げ遊びでボールを回収する時。
私のしつけた方法:
今くわえているものよりも、犬が興味のあるものを見せて(大抵はおやつでOK)離させる。ただ、恥ずかしながら、このトレーニングは中途半端で終わっています。
ちょうど、私が「次から次へとのトレーニング疲れ」していた時で、まあ、口をこじ開ければいいや、となってしまったのです。反省。
ですから、大抵において自分からはくれないので、無理にとってます。しかしながら!ボール投げ終了後に、ちょびおやつをあげる習慣なのですが、この時は、私が広げているビニール袋にちゃんとボールを落とします。
わかってはいるが、やりたくないときはやらない、になってしまってますね。トレーニングって本当忍耐です。
ついて
重要度★★★★★ (散歩に必須!)
私がよく使う場面:
散歩のみです。これ以外に使ったことはありません。
私のしつけた方法:
これは結構苦労しました!トイレよりも、苦労しました。そして苦労した割に、完璧ではないです。
左側におすわりさせて、飼い主に注意をひかせ、「ついて、よし!(飼い主の左太ももをたたくジェスチャーも)」→一緒に歩きだす→犬が前に出れば飼い主ストップ→飼い主の太ももたたいて「ついて!」でもとに戻す…繰り返し…。
と、こんな感じで(私はおやつは使わなかったです。おやつ出している余裕もなく)教えたのです。このコマンドの意味はわりとすぐ理解したと思います。
が、言うことを聞かない。私が犬を迎えたのは4か月~で、大型犬の反抗期にしてはちょっと早いとは思うのですが、マー大変でした。家ではまだしも、外だととにかく、聞かない。そして噛みついてくる。攻撃してくる(攻撃の飛びつき)。
ですから、結構怖かったです。目が野性的でしたから。
プロのトレーナーさんであれば、もっと適切な対応で教えてあげられたのでしょうけども、とにかく「体当たり」でいってしまいました。攻撃には絶対屈しない、といったスタンスで。
「優しく、怒らず、言葉で教える」ことが大事とされていますが、その時は、ほぼ本気で噛んでくる柴犬大サイズの犬に対して、大げさに言うと命の危険…まではいかないにしろ、大怪我の危険がありました。
そして、私はいいとしても、いい子いい子で育てて、犬を調子に乗らせてしまえば、母や他人に危害を加えるかもしれません。
そのあたりのバランスが素人にはとても難しかったです。私も余裕がなく、とにかく「ついて」は、毎回、同じことの繰り返し。
ちょっとした戦いでした。3か月~はかかったと思います。初めて犬がこちらに寄り添ってきてくれた時には泣きそうになりました。
そして、この時期に私の気のゆるみ。どこかの本に、「人間に完璧について歩かせるのと、自由にくんくんさせてあげるのとでは、運動量が約3倍違う(自由の方が運動量↑)」、また「人間につかせるのは犬がかわいそう説」などが掲載させていて。
こういった記事を見て、“盲導犬でもあるまいし、はたして、「ついて」は犬にとって…”と考えてしまったのです。
この辺から、人や往来のあるところは「ついて」、人通りがいないところは「自由に」させてしまいました。
まだ、「ついて」が完璧でないのに…。そこで、また時間がかかってしまいました。
今でも、100%完璧とはいえません。理想は、コマンドがでなくても基本は「ついて」欲しいのです。が、初めて行く道などで、興奮気味になると、ちゃんと指示せずには自由に行こうとすることが多いです。
そして、愛犬は犬嫌い、ネコ嫌いなので、散歩のときは本当に気を使います。「ついて」いても、予期せず出会ってしまうと、本能が勝つこともあります。特に距離が近ければOUTです。犬よりも私が先に気づかねば、危険が伴います。
もしかしたら、私やり方がもっと適切であったら、そんな性格も変化していたのかな?と考えることもあり、落ち込むこともあります。
「ついて」に関しては、特に大型犬は必須項目であるだけに、精神的にも、体力的にも、かなり疲労しました。
バック
重要度★★ (散歩時にちょっと便利)
私がよく使う場面:
ほぼ散歩のときに使います。交差点待ちで、ちょっと出過ぎた時。車の往来待ちで、ちょっと出過ぎた時。まあ、リードでちょっと刺激を与えながら声をかければいいことなんですが。
また、家においては、入ってはいけない部屋の前で待たせている時に、「敷居を踏んでいる」場面にて。母はこの辺とても厳しいので、お役立ちワードです。でも、またすぐ踏んじゃうのですが。
私のしつけた方法:
簡単に覚えるんじゃないか、くらいの軽い気持ちでトレーニングしましたが、案外難しかったです。犬がバックするときは、「恐怖の後ずさり」くらいしかないケースだからかもしれません。
犬の正面に立って、おやつをみせる→おやつを持った手を犬の背中方向へずらしながら、ズイっと犬の前に一歩出る。
この方法でやったのですが、なかなかうまくいかない。横にずれてしまって、きれいに後ろにバックできないんですね。
で、トレーニング本に、「横に行けないように横幅が狭いスペースで教えると良い」とあったので、それで成功しました。
でも結局、広いスペースだとまた横に行ってしまうので、すんなりとはいかなかったです。結構時間がかかりました。いまだにキレイなバックになってないことも。
ハウス
重要度★★ (いざという時は重要度高まる)
私がよく使う場面:
トレーニングのためだけに教えたような感じで、今では全く使っていません。何しろ、ハウスに入って欲しいシチュエーションがないんです。
犬嫌いのお客様でもいらっしゃればいいのですけれど。あっても、結局は「じゃあ散歩行こや」となってしまいますもんね。
とはいえ、この時代、どんな災害などが来るかもわかりませんから、やっぱり軽視してはいけないですよね。狭くとも犬にとって安全な場所で一定時間耐えられるトレーニングはやはりやっておくべきです。
私のしつけた方法:
ハウスにおやつおいたところを見せて→犬が行く前に「ハウス」のコマンド、で一発だったような。当時は、食べたいおやつを見つけた時は、指示しなくても勝手にハウスしてましたっけ。
お手
重要度★(ご挨拶のコミュニケーションアイテム)
私がよく使う場面:
今では全く使っていません。たまに母がやっているのをみて、「おや、まだ忘れていなかったかい」と懐かしむくらいです。
でも、散歩中、犬好きな方に話しかけられたとき、はじめて友達にお目見えするときは、大体「お手」やられてますので、一応覚えてもらえるといいですよね。
うっかり「お手」ごときができずに、「ああ、しつけはまだね」なんて、言われるシチュエーション。
「お手」なんかより、もっと難しいことできるのに~!と、イライラ感半端ないですよね。ああー、そんなの絶対我慢できない。
私のしつけた方法:
犬は何か要求したり、気を引きたいときにすぐ「お手」の恰好をするので、すーぐ教えられると思います。
今回の記事がどんどん長文になってきていい加減にせーよ、で最後を短くしたいわけではないのですが、どうやってしつけたかは、忘れてしまいました。(「おすわり」と「お手」は、それくらい簡単でした。)
おすわりさせて、飼い主の手を犬の前足近くに浮遊させると、犬も前足をふらふら出してきますので、そこをキャッチすると簡単に覚えたと思います。
ちなみに、私が他人の方に愛犬を紹介する時、よくお見せしていたのが「おすわり」→「お手」→「ふせ」→「ごろん」でした。
失敗率が少なく、これくらいでもたくさん褒めてくださいます♪
ぼくに「お手」なんてレベル低くない?
そんなとこだろ
まとめ
他にも愛犬との生活を豊かにさせるトレーニングがたくさんありますが、まずこの辺りを覚えてくれれば、大概のことは通じ合え、うちでも不都合はまずありません。
6歳になった今でこそ、コマンドなんてあってないようなものです。例えば、広場でフリーに遊ばせている時。
愛犬がもっと遠くまで一人で行っていいのか、確認で飼い主を振り返ったシチュエーションで、「あ~それ以上行かないで」もしくは、「いいよ、もっと遊んでおいで」。こんな普通の会話でも通じます。
もはいえ、こんなことも、やはり基本のしつけありきであったかと思います。
私は犬を迎えて3ケ月以内に大体のしつけをトレーニングしましたが、もちろんその時点では完璧とはいえませんでした。100%完璧か?と聞かれると今でもYESとは言えません。
私が一連のトレーニングを行ってみて、強く感じたことは、「絶対覚えて欲しいコマンドは、妥協してはいけない」ということです。
「おすわり」、「お手」、「ふせ」などは、人間が教えなくても犬が普段からしている行動体勢ですから、それほど気合い入れなくても一生染みついていると思います。
しかし、「トイレ」「ついて」などは、本来犬にとって全く必要のない行動です。ですが、人間と暮らすためには最重要なコマンドですよね。だからこそ難儀すると思うのです。
トレーニング疲れで、「まあ、ここまでできればいいや。後でまたゆっくり教えよう」「もうちょっと年取って落ち着いたらできるようになるかも…」ほぼなりません!(あくまでうちの愛犬は、ですが)
ストレスがたまらないよう、気分転換でもしながら、ゆっくり教えていった方がいいです
また腰を据えて教えれば、できるようになる可能性もゼロではありませんが、後々の生活のことを考えて、飼い主さんの目指すレベルまで、早い段階で何とか頑張った方が絶対に楽です。
私が失敗例です。「ちょうだい」は途中で、もういいや、となってしまったので、教えたまでしかやりません。(気まぐれにやることはあります)
生活に重要項目ではないけれど、やはり中途半端だと、いちいち面倒くさいのです。また、「ついて」も完璧ではないですから、これは散歩には超!重要。(特に大型犬は)後からとても後悔し、今だトレーニング中のようなものです。
6歳を過ぎて年もとったせいと、地道な努力で、「ついて」も大分聞いてくれるようになりましたよ
しつけは早い方がいい、とよく言われますが、成犬になって数年たってからでもまずまず覚えてくれます。ですが、愛犬とのライフスタイルがほぼ決まった状態では、やはり、犬が戸惑ってしまって難易度が上がります。
始めて犬を飼う方で、しかも全部のしつけを一人で行わなければいけない状況、もちろん覚悟を決めての事ではあっても、簡単なことではありません。
精神的にも追い詰められて、最悪、犬にあたってしまうこともあるかもしれません。正直に申しますと、私にも何度か経験があり、今でも後悔の念はぬぐえません。
ですから、「もう無理だ」と限界が来るまで頑張られずに、一旦距離を置くなり、諸先輩方に相談するなり、しつけ教室に通うなり、飼い主さんの心を余裕が保てる状態で行っていけますように、と強く思います。
がんばりますので