犬の散歩にひそむ危険!気をつけたい様々なシチュエーションとは。

犬の散歩の危険
散歩中の犬のけんかマンガ

犬を飼う前は楽しみにしていた散歩。いざ毎日2回×365日のルーティンになってみれば、まあまあ、あります危険なシチュエーション!

今回は、へっぽこ飼い主と、ちょっとやんちゃなゴールデンレトリーバー、サンの散歩に潜む危険な場面をご紹介したいと思います。これから大型犬を飼われる方は、(反面教師としても)ぜひ参考になさっていただければと思います。

目次

散歩にひそむ、危険なシチュエーション

他の犬(特に攻撃的な)は危険

愛犬と仲の悪いわんちゃんに遭遇

サンは他の犬が苦手です。これに当てはまらない、羨ましい飼い主さまは飛ばしていただいて。

ゆったりとした我関せずの大型の犬はまだいいのですが、ちょっとやんちゃな小型犬ちゃんは苦手です。

サンは普段全く鳴かない・吠えない犬です。しかし、吠えながらどんどん近づいてくる子がいた場合、サンも応戦体勢に入ってしまい唸り声を出すこともあります。

そうなれば最悪の状態。飼い主さんにこれ以上近づかないようお願いし、謝ってUターンするしかありません

距離が遠ければ、じっと様子をみるくらいで気が済むらしいのですが、危険なのは、すれ違うのに、十分な距離がない、細い通り。

ですから、細い通りに入る前は、犬がいないことを確認するのは大前提。もし出会ってしまったら、1秒以内の素早さで回避場所を探さねばなりません。

なければ、「すみませ~ん汗」で迷わずUターンです。出会ってあいさつもなく、いきなりUターンするなんて、ちょっと感じ悪いですよね。ごめんなさい!

ひろ

今まで何回謝ってきただろう…

サン

何を?

ねこ、野生動物は危険

ねこに対しては本能出します。サンは、子犬時代に公園で、野良猫のテリトリーを犯してしまったらしく、いきなり攻撃を受けてから、敵とみなしてしまったようです。

ねこって本当に素早い!そしてあの小さい身体で本当に勇気がある!サンの方が全然ビビっています。感心している場合でもないのですが、ネコ科ってかっこいい~!しなやかで優雅な動きといえば、犬は敵いません、全然。

ヨガポーズで、「ねこのポーズ」ってありますよね。犬も同じポーズするのに、やはりその冠名を背負うのはねこ。「犬のポーズ」もありますが、なんか、中途半端で笑える。

これかい!ねこのポーズと区別がつかないではないか。もっと犬らしいたくましいポーズで名前をしょえなかったもんなんか…

ヨガの犬とねこのポーズ

本筋。たまに可愛い子猫がいたりして、無邪気にも近寄ってくるのがいます。サンもこのピュアさには父性本能を刺激されるのか、ちょっと戸惑ってみていますが、危うきには近寄れず。どこにたくましいお母さんがいるかもわかりませんからね。

我が県は都会ではないので、ちょっと歩けば誰もいない廃墟コースがあります。自由にさせることもあるのですが、たまにキジ?クジャク様の野生の鳥がいることもあります。

強く「おいで!」と言わないとどこまでも追いかけていくので、鳥にも申し訳ないですが、野生の動物が持っている菌やウィルスは怖いです。(野良猫もですが)

キャンプなどに行くときも同じです。せっかくの自然風景でせせこましく遊んでいても…とも思うので、難しいところでもあるのですが。

ですから、一応、混合ワクチンは獣医さんにご相談して適切なものを。とても全部は防ぎきれないでしょうけれど。

子供、通常歩行以外の行動者は危険

これ、かわいい子供さん、本当にごめんなさい。「あっわんわんだぁ~」の可愛らしい声。ご両親も犬好きであれば、“犬と触れ合わせるのもいい経験になるな”と思われますよね。

私も犬好きとしましては、ぜひともご協力させていただきたい気持ちなんですが…。

何があっても動じない、懐の大きい「ザ・ゴールデンさん」であればさぞかし良いご経験になると思います。

ところがウチのサンも年齢は見た目相応ですが、心は立派な子供、特に外では。

ゆっくり近づいてきてくれて」「いきなりガシャガシャとかやらずに」「サンのタイミングを待ってくれて」であれば全然OKなんです…。

犬にとって、“子供は犬が予測できない行動”をするので、苦手なのだそうです。うちの犬も、もっとどっしりとしていればいいのですが…。いきなりだと、ちょっとびっくりして興奮することがあるので、お断りしたり、わざと距離ととったりすることも。ごめんなさい。

でも、子供さんに何かあれば大変!ここは変に気を使ったりして、大事にならないように。

他には、大声で歌っている人。雪かきをしている人。ぬいぐるみ・ボールなど、彼の好きなものを持っている人など。

彼が思う安心できる人間=「普通に立ったり歩いている人」から逸脱した行動をしている人は、気になってそちらに向かおうとすることもありますので要注意です。

サン

なんか変なのいる

ひろ

もう!気にしすぎ!

曲がり角は危険

曲がり角の先には、愛犬と仲の悪い猫がいることも

曲がり角に福の神でも待っていてくれりゃいいのですが、大抵は危険しかありません。ちゃんと飼い主が先に曲がって点検してからだと、なんの危険もないのですが、ちょっと気を抜いた時。

人通りの多いところへ長時間散歩へ行って、ちょっと疲れた飼い主。帰り道はほとんど人通りないところだし、ちょっとくんくん自由モードにさせちゃおうなんて、ふらふら犬が先に歩いている時。

こんな時に限って、曲がった先の電信柱で他のわんちゃんがおしっこしていたり、いきなりネコに遭遇したり。

また、学生さんや通勤の方を驚かせてしまったこともあります。ごめんなさい!大型犬だと驚きも倍増ですよね!

“今日だけ”、“今だけ”なんて気の緩みは大敵。反省して、いつでも気をひきしめて。と自分に言ってるんですがね。

新しいコースは危険

犬って本当に好奇心旺盛です。人間だと、興味のあるもの以外にエネルギー使いませんよね。まして、とっても疲れているときなどは、好きなものですら「ま、明日でよか」となりますよね。

でも犬は違います。自分が知らないものには異常なほどの興味を示し、匂いをかいで、「あ、なるほど」と認識しないでないられない動物です。

例えば、私が何か新しく買ってきたものが見つかってしまったとします。もう一瞬。飛ぶ鳥の勢いで寄ってきて、フガフガすごい…息できてんの?

こんな習性がありますから、普段の散歩でもくんくん長いのに、新しいコースへ行った際のサンの興奮たるや。

本能で行動しているときは、飼い主の指示1~2回は、まず無視されます。わざとではないのですが、全く耳に入らないのです。いつも以上に引っ張り根性が強くなり、コマンドを出しても普段より聞いてくれない

ですから、いつも以上に、飼い主が危険なものに注意を図らねばなりません。お利口なわんちゃんはいつも冷静なのかなあ。

サン

脳にいい刺激になるのよ

夜の公園は危険

夜の公園も危険がいっぱいです。まず、野良猫。暗闇。それから危険な人間。

ネコに関しては前述したとおりですが、何が危険というと、当たり前ですが、夜は見えづらくなるので、危険予測が遅れるのです。やはり、ネコ・犬の夜目には人間はかないません。

私はネコがいそうなところは、まず私が侵入して、追い払ってからサンを行かせるようにしています。木の上にも要注意です。

ひろ

車の運転並みの注意が必要です

また、うちの近くの公園のお話なのですが。夜、野良猫にご飯をばらいていく方がいます。禁止行為なのですが。やはり食べ物はすぐ見つけてしまうので、犬のくんくん行動は要チェック飼い主が先に気づくように心がけたいです。

犬も注意してみれば、いきなり追いかけることはほとんどなく、一度、警戒の体勢をとります。「ん?なんだ?」と前のめりになって一点を注視している体勢。動きがSTOPして、ジーーと何かを見つめています。

犬の警戒体勢

この警戒体勢に早く気付くことが大事!犬が本能行動を起こす一瞬直前です。公園に限らず、散歩中はこの行動に常に注意を払っています。これが見られたら、すぐに声がけして自分にピッタリと引き寄せた方がいいです。

また、夜の公園は色々な方がいます。これは飼い主にとっても危険なのですが、サンにとっては、「危険な行動をしている人=興味の対象」になってしまうので、違う意味でまた怖いのです。あまり刺激しないで!…

落ちているごみは危険

落ちているごみを口にしないエライわんちゃんなら、何の問題もないのですが、結構難しい。サンも匂いを嗅いだ時点で「ダメ!」とやればおさえるのですが、飼い主が気づかないと、やります。それぞれの子が好きなものってあるみたいですね。

サンはテッシュです。(あと、食べ物はもちろん)

以前知り合いから聞いたのは、通りに何気なく置かれた空き缶の話。まさかそれに致死量に至る毒物が入っているとは知らずに、ペロッとなめたわんちゃんが…。

大型のわんちゃんでした。ちゃんと訓練された子で、本当に何気なく、といった感じだったみたいです。こういった信じられない事件は少なくないみたいです。

プロにトレーニングされた犬でもない限り、食べ物の拾い食いを完璧にセーブできるわんちゃんは、少ないと思います。いかに散歩中といったって、飼い主さんだってじーと犬だけを注視して歩けるわけではありません。

ちょっとしたタイミングで、運が悪かったら…。ですから、せめて犬がくんくん体勢に入った時は、特に気を付けて

ひろ

以前に「くんくん」したところは、ほぼ次回もやってます

ところで。私の住んでいるところは東北で、それなりに雪もふるのですが、とにかく、雪がとけた3月に出てくるゴミ!ごみ!ゴミ!ひどいです。50年前の日本じゃないんですから。

気持ちはうきうき春めいているというのに、実際は一番汚い季節だったりするのです。

大雨は危険

いやいやレインコートを着る愛犬

大雨の時には、とにかく飼い主に気持ちの余裕がかけるので要注意です。犬が濡れてどんどん汚くなっていくのも気になるし、とにかくベタベタ気持ち悪いから早く帰りたいし、傘もさしている状況だったりすると、周りも良く見えない。

私は、よほどの大雨で傘をさす場合は、散歩も家の近所一回りにしているのですが、自転車の学生さんとぶりつかりそうになったことがあります。お互いよく見えてない状況なので、やはり油断は大敵でした。

近所一回りでも、必ず光る首輪をつけておくこと、できれば傘をささずに状況判断を怠らないこと、あまり激しい天候は無理せず、行かない選択を選ぶこと(大抵時間が経てば天候状況も変わりますもんね)を注意するようにしています。

サン

レインコートきらい

凍った雪の日は危険

これは、雪の降る地域だけの話なのですが。そういった所にお住まいのみなさん、本当にお疲れ様です、大変ですよね!雪国に住んでいるからといって、雪道を歩くのが得意というわけではないのですよね。

雪がある程度積もってくれれば良いのですが、なまじ除雪をキレイにやってくださったりすると、車が通った跡がまー滑る!除雪なしのわだちが凍ったバージョンもやばいです。

気合いを入れてまず出発。ひーひー言いながらいくつもの通りをこなしていって、無事公園へ。

やっと帰り道、そろそろ散歩も終わりがみえてきた…疲労と戦いながら、曲がった先の通りが、見える先の先までツっルツル

ひろ

ラスボス登場

歩き出す前に3秒気合いを入れないと怖くて踏み出せません。何が危険なのかと言うと、サンがこんな私の状況にイライラして、引っ張り気味になることなんです。特に行きは。

帰りは彼の満足度が高まり余裕があるのか、「だいじょぶかいな」とゆっくり歩いてくれるんですが。

雪道の犬の散歩

私の歩くペースもいつもの5倍くらい遅いし、それだけでもイライラさせるというのに、「ちょっと待って!滑る!怖い~!」と叫びながら彼の歩行をいちいちストップさせていくので、どんどん機嫌が悪くなります。

私からすれば、お前のために命張ってんだよ!と軽く○意を覚えるほどなのですが。彼の気持ちもわかるんですがね。

そして、私は手袋をしていると、感覚がにぶくなり、とっさのパフォーマンスができづらいので基本的にしません。

ひろ

人間の手の素晴らしさよ
(ヒーター機能も欲しいが)

ですから、とにかく手はかじかみ、冷たいを通り越して痛い。それもまたパフォーマンスを落とすのです。どっちを取るか…でも手袋していると、う〇ちがうまくつかめないんですよね。

つかむべきブツの的がどこにあるかがよくわからない。いちいち手袋外して…なんか、やってられないのです、車も怖いし。

リードを持つ手の感覚も怪しい。ライダー用の薄い手袋がいいかなと使ったこともあるんですが、当たり前ですが薄いと、温かくない。

これじゃ素手とほぼ変わらんということで、今に至りますが、みなさんどうされているんだろう?

ですから、雪国において、これから犬を飼おうとされている方、本当にその辺は心していただいて。気を付けてください、車、ねこ、風邪、骨折、気を使ってくれない犬。

犬、機嫌悪しは危険

前項でお話したとおり、犬の機嫌が悪いと引っ張り傾向にあります。ですから、お利口で飼い主思いのわんちゃんの飼い主さんには関係のない話です。サンを例に出しますと、以下の状況で機嫌悪くなります。

  • 散歩が充分にできない日が続いていた
  • いつもの散歩時間までかなり待たせた
  • 他人に無駄に愛嬌を振りまいた
  • 他、様々ストレスあり
サン怒る

3つ目の、「無駄に愛嬌を振りまいた」というのは、散歩中にサンを可愛がってくださる方に出会った場合です。

はじめは嬉しそうにはしゃいでいるのですが、「そういえば散歩に行く途中であった」と気づいた瞬間から、愛想よくしているのが苦痛になるようです。

他にも、相容れないわんちゃんに出会ってしまい、すれ違うまでぎゅっと抑えられるなどの窮屈な思いをされた場合。「OK」出した瞬間にダっと走り出そうとするので注意です。長い交差点待ちでも、ありがちです。

やはり悪い所も飼い主に似てしまって、短気なのかもしれません。

飼い主、物思いは危険

愛犬の散歩中、考え事をしながら歩く飼い主

ここまで読んでくださった方は、容易に想像されるかと思うのですが、とにかく飼い主がよく犬に注意を払っていればほとんどの危険は回避できるのです。

例えば、仕事上の失敗などがふっと頭に浮かんでしまった時。「あーも~やだやだ」くらいならまだマシなのですが、「改善するためにどうしたら良いであろうか」などと、より深い思考域に達してしまった場合。

大抵、良き解決策が降臨するはずもなく、“ねこ遭遇”といった私達コンビには最悪の状況に陥って現実に引き戻されるのです。

飼い主、具合悪しは危険

前項と似ているのですが。もし飼い主に重度のヘルニアがあっても、40度の熱がある状況でも、「今」という時間は、犬にとってはなんら変わらない楽しい散歩ingタイムなのです。

まあ、少しは心配してくれますよ。大丈夫?と言って振り返っているような気もしないではないです。

ただ、雪道の項で上げたように、犬のペースを大幅に妨げることがあった場合。こちらを見て、明らかに「何やってんのよ」といった顔をします。

「私がいつもお前のためにどれだけ尽くしているか」をうんぬんと語り、「たまたま今日だけじゃないかよ」と大いに不満をぶつけたくなりますが、私に優しくしてくれるのは充分散歩で満足した後、です。サンの場合は。

辛い散歩が終わってみれば、そんなところも可愛く思えたりするのですが、いざその状況時においては、ルンルンに歩いてるお尻を蹴飛ばしてやるまではいかずとも、膝カックンくらいしてやりたくなります。

あまりの体調不良時は、危険予測もできなくなるので、車・人の往来があるところは行かず、母についてきてもらうなどの対策をしています。それもだめならもちろん行かないですが。

今の世の中、色々な災害が増え、普段の散歩ができない日々が続くこともあるかもしれません。ですから、子犬の時からたまには散歩に行かないというケースに慣れさせることも重要だと思います。

ひろ

私がいなけりゃどうする

サン

犬にそう言われましても

まとめ

毎日の散歩、特に大型犬は2回は必須ですよね。少なくともトータル一時間以上も外にいるわけですから、危険に会わないわけがない。どんなにお利口なわんちゃんしっかり者飼い主であっても。

小型犬が、何もしていないのにいきなり飛び出してきた野良猫にとびかかられて大けがしたなんていう話も聞きます。

当たり前ですが、犬は人間とは違います。家ではにゅんにゅん、「こいつ着ぐるみ着た人間なんじゃないかな」と思いますが、外で本能を出されると、「かっこい~」と場違いに思う反面、「やっぱやばいやつだった」とちょっと愛犬に対して恐怖を覚えることもあります。

本能をしまった後のいつもの笑顔(?)を見せてきた時も、何だかどぎまぎしてしまって「(後ずさり)…君は犬なのね」とサンを通して、何か自然に対しての畏敬の念すら感じてしまうのです。

「こんなに違う生き物なのに、人間生活に合わせようとしてくれてありがとう」という気持ちと、「ずっと一緒にいたいから危険にはさらせない」という気持ち。飼い主さんであれば本当にそう思いますよね。

サンを例にとり、散歩に潜む危険をいくつかあげてみましたが、そのわんちゃんによって、また様々あると思います。ぜひとも安全で楽しい散歩ライフをお送りください!

サン

何より楽しい散歩ライフ!

ひろ

裏の努力をわかっとらんな

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