憧れの、犬と一緒にドライブ。ああ、何と素晴らしい響きでしょう。ところが、いざ乗せようとした時に悩むのが、「犬を車のどこに、どのように乗せるか?」問題。特に、中~大型犬で、車のサイズが小さくてケージなどを車載できない場合は困ります。
小型犬であれば、ケージやドライブボックスが一番安全なのでしょうけれど、…ドアからして入らん。
広い後部座席にいてもらおうと、ドライブシートなるものを買ったものの、これだけでは前部座席と後部座席の隙間をカバーしきれず、安定感に欠ける。まず、これを解決しないといけません。
そして、オスワリに疲れたら横たわって寝れるように、安全な限りゆったりめにしてあげたいですよね。
ロングドライブでも、大きめの犬が「安全・快適」に過ごせる環境作り。私が試行錯誤してたどり着いた方法をご紹介したいと思います。ドライブデビューの前に、少しでもヒントにして頂ければ嬉しいです。
用意するもの
【※下記「設置方法」の図を参照してください。】
・段ボール1箱(頑丈なもの。サイズは、高さ…後部座席よりほんの気持ち低めがベスト。奥行…前部座席と後部座席の間にぴったりはまるくらい)
・長方形ワイヤーネット(サイズは、縦…段ボールから後部座席までいきわたる長さが欲しい。横…なるべく段ボールサイズぴったり)
・パズルマット(ワイヤーネットにぴったりサイズ)
・ひも(丈夫なもの。長さ…ネットとヘッドレストをつなぐ。下記の設置方法参照)
・チェーン(長さ:車と愛犬のサイズによる。下記の設置方法参照)
・カラビナ2つ(愛犬のハーネス用・チェーン用)
・ドライブシート(チャック付きでカゴ状になるもの)
・ハーネス(首輪よりも、ハーネスの方が急ブレーキ時に愛犬の身体に優しい)
設置方法
【※ 愛犬を後部座席の右寄り(作り方によっては左)に設置する内容になっています】
①ワイヤーネットの上に、ぴったりサイズのパズルマットを張り付ける。
②運転中、ワイヤーネットがずれないように、ネットにひも(ヘッドレストにかけれる長さ)をつないでおく。
③後部座席と前部座席の間にぴったりフィットの段ボールを置く。
④段ボール~後部座席(上図でいうと、愛犬が乗る手前側)の上に、パズルマット付きワイヤーネットを設置し、ひもをヘッドレストにかける。
⑤ドライブシートを設置。(段ボール位置からはみ出て落ちないように調節して設置)
⑥チェーンは、一方の端を輪にしてカラビナ1で止め、後部座席のヘッドレストにかける。
⑦チェーンのもう一方の端にカラビナ2をつけて、愛犬のハーネスにつなぐ。
備考
〇うちの犬は最高で体重が39㎏ありましたが、段ボール部分に体重がかかっても潰れる心配はありませんでした。
〇うちの小さめ4人乗り普通車では、ワイヤーネットのサイズは、百均の一番大きい長方形サイズ(約 縦:80㎝ 横:60㎝)でOKでした。(※現在、百均ではこのサイズはありませんでした。2枚を連結するか、ネットかホームセンターなどには大きいのがありそうです。)
〇ワイヤーネットでなくても、硬い板状のものであれば代用できます。ワイヤーネットは、安価・お店で探しやすい・穴が開いているのでひもをくくりつけ易い、という理由で選びました。
〇パズルマットをネットに付ける理由として、穴が開いているのでそのままだと愛犬が痛い・硬めのクッション性がベスト・安価(百均にもあり)・ハサミでサイズ調節が簡単、といった点です。他のものでも代用できます。
〇愛犬をつなぐチェーンの長さは、ゆっくり寝そべれる長さで。余り長すぎると広範囲に動き回れるので危険ですし、愛犬の足に絡んでしまう可能性もあります。
〇ワイヤーネットとヘッドレストをにつなぐ「ひも」について。私は、より頑丈なチェーン+カラビナにしていますが、丈夫なひもでも十分か、と思い直し、結果「ひも」を挙げました。
ちょっとややこしくてごめんね
注意点
貧乏くさい
デメリットは、これにつきます。愛犬がいる後部座席のドアを他人に開けられた日には…。何しろみかん箱、手作り感満載のワイヤーネットですからね。
うちの愛車君は、父が10年近く前に、40万で緊急に乗り換えてきたティーダなので、も~見かけなんてどーでもいいのですが、おしゃれorかっこいいor高級車ドライバーの方にはちょっと…。
私が言うのもなんですが、もっと別のオシャレな方法を考えてください!
ちょっとした車両点検の時とか恥ずかしい(取ればいいんだが)
安全性はケージなどには劣る
私は運転が苦手でヤバめドライバーなのですが、この方法で、ちょい急ブレーキ時でも愛犬に大きな危険を感じたことはありません。が、愛犬を頑丈に囲んでくれるケージなどに比べれば、やはり安全性は落ちるでしょう。
ドライブシートを調節して、(下図参照)愛犬のスペースを、より狭いカゴ状にすることをお薦めします。
(※この様にして使う場合、後部座席のシートがむき出しになる部分が出て汚れるので、私はドライブシートを下にもう一つ、カゴ状にしない敷き方で使っています。)
動き回るわんちゃんにはチョイ危ない
この方式ですと、後部座席の三分の二は自由にできるイメージになります。もちろん、お使いのドライブシートでもっと狭くする調節は可能です。しかし、まだドライブに慣れていないわんちゃんや、ドライブ嫌いで興奮して動き回るわんちゃんには向いていません。
また、「ふせ」や「寝そべっている」状態ならばいいのですが、「オスワリ」や「立っている」姿勢時に、急ブレーキをかけた際。ハーネスで一応の安全ひもはあるとしても、ちょっと心配です。
まとめ
車種や犬種によって、どこに・どのように愛犬を載せるか、大きく異なると思います。私の愛犬はゴールデンレトリーバーですが、車は5人乗り小さめ普通車。
結構悩んでたどり着いたものの、これが100%正解であるかと言えば、まだ再考の余地ありかもしれません。今のところは、これで危険はなかったので、続行しようと思っております。
今後、もっと「オシャレな便利グッズがあった」とか、もっと「安全性の高い乗せ方を発見した」というようなことがあれば、またお話しさせていただきたいと思います。
みなさまのかわゆい愛犬とのドライブ、今後も安全に、たくさん楽しめますことを!
やっと春が来た!ドライブ行きたい!
北国の喜びよね