おやつ感覚？！　愛犬の好きな雑草はコレです

お散歩時、愛犬が雑草を食べている、ということはありませんか？うちの愛犬サン(ゴールデンレトリーバー♂)もお気に入りの雑草があるんですよね。どんな種類の雑草なのか、果たして犬が食べてもいいものなのか？紹介したいと思います。

愛犬の好きな雑草について

うちの近くにある公園は、わりかし駅前周辺ともいえる場所にあるのですが、草を刈ってもらえる頻度がとて～も少なく、雑草の無法地帯になり、私たちが散歩に行くときには毎回、ほぼ無人無犬(有のらネコ)です。

廃墟か、とも思える草ボーボー状態に、この梅雨時期、私としてはあんまり行きたくないものの。愛犬のおやつ化している雑草が群生しているせいもあり、サンは大好きな場所です。

愛犬の好きな雑草はこれです

恐らくは『エゾノギシギシ』

写真から何の雑草かを教えてくれるアプリ(便利！)によると、７７％の確率で『エゾノ(ヒロノ)ギシギシ』(タデ科)でした。その後、本やネットで確認したのですが、恐らく間違いなさそうです。　

調べたので一応…　『ギシギシ』という雑草は元々日本に生息していたものです。この『エゾノギシギシ』は、ヨーロッパ原産の外来種で、在来種の『ギシギシ』と交雑して増え続け、純粋な『ギシギシ』を絶滅に追い込むほどの問題になっているとのこと。

ちなみに、ギシギシ属には他にも仲間がいて、『ナガバギシギシ』と『アレチギシギシ』がいます。

ギシギシ…ぎしぎし、もういいですね。　

犬が食べても大丈夫？

うちの愛犬、サンの『エゾノギシギシ』歴は長く、もう６年は食べているのではないでしょうか。初めは神経質に止めていましたが、だんだん面倒くさくなり、一度も具合に変調はなかったので最近は放置しています。

食べている量は、春～秋の、週に３日くらい、一度に「チンゲン菜」サイズ１.5枚ほどでしょうか。

私も食べてみましたが、【ちょっと苦めの青菜系】。

しかし今回調べたところ、ちょっと要注意の代物でした。『シュウ酸(タケノコなどに入っているアクの成分)』なる成分が含まれているため、食べ過ぎると下痢嘔吐などの胃腸障害を引き起こすこともあるとか。

(逆に言うと、便秘用の緩下剤にもなるようなので、サンもお腹調整で食べている部分もあるのかも？動物ってそういうこともあるみたいです)

在来種の『ギシギシ』であれば、緩下剤以外にも、皮膚疾患に対する薬効成分もあり、シュウ酸を抜いた調理をすれば人間も美味しく食べられるそうです。しかし。『エゾノギシギシ』はよりシュウ酸が強いので、人間でもペットでも有毒とされているそうで…。

足りない栄養素を補填するために雑草を食べる説、もあるので、私はそれほど気にしてはいないのですけれど。他の雑草を食べて速攻吐いていることも数回あります。ぎしぎし系は吐かないから、少量ならサンの腹にも合っているのかな？

とはいえ、定期的に過剰に取るならば危険、とのことですから、食べ過ぎはやはり気を付けないとなァ。

獣医の先生にお聞きしたところ

ワクチンのついでに、気軽な気持ちで獣医の先生にもお聞きしてみました。しかしバカなことに、葉っぱを持って行かなかったんですよね。まさか先生が、『どの草？持ってきた？』まで聞いてくださるとは思わずに。

『菜っ葉というか、サラダ菜のような、ホウレンソウのような…』とお話したところ。『う～ん。でも、基本的に雑草って有毒なものはないから、大丈夫だよ。大量に食べたとかでなければね』と有難いお話。

今度伺った際には、必ず実物を持って行こうと思います。また後記します。

もぐもぐタイムのルーティン

サン君の『ギシギシおやつ付き散歩』は以下のルーティンになっています。

①まずはボール遊びしてから

おやつを食べる前にまず運動しようね。6歳過ぎになって、あまり走らせすぎると股関節を痛がるようになってしまったので、ロングランは避けて、腹八分目で。

サンは、『ちょうだい(＝ボールを飼い主に渡す)』のしつけが完璧ではなく、ボールをくわえたまま放浪することも。

『これでラストだよ』と言ってボールを投げると、次におやつというルーティンをわかっているので、写真のようにまっしぐらに帰ってきます。

ラストの時だけ完璧なゴールテープを切る

②おやつタイム

運動より嬉しそうなおやつタイム。このために運動してんじゃないかと思えるほど。数秒で終わる幸せだから、いじらしい…。

連日同じおやつで飽きないかい

５秒で食べ終わる

③ギシギシ探しのくんくんタイム

さて、運動も終わったところで、各自フリータイム。私はちょっと休憩。サン君はギシギシ探しが始まります。

なんか違うぞよ

これも違うような

④もぐもぐタイム

無事、エゾノギシギシを発見。牧場タイムが始まる。

もぐもぐ。まるで牛。のどかな風景である。

うちの地方でエゾノギシギシは初夏～によく育っているので、牧場タイムを待つだけの飼い主はとにかく、蚊が辛いのです。といっても、ここ２年前くらいから、一気に蚊の数も減ってきたような気がします。

お～い、そろそろ帰ろうよ～。ぼりぼり(かゆ)。食べすぎだって。もうオワリ！

これは違う雑草ですよ

なんだろ。ギシギシより強力そう。

上の写真は、サンがギシギシと間違って食べてた草。これは更に苦そうですね。ちなみに、ギシギシを家でもおやつと認識するのかな、と家で与えてみましたが、見向きもしませんでした。放置され床でしなびていくギシギシ君…。

何より、早く公園の草刈ってくれんかなぁ。やはり予算事情なのかなあ。