可愛い、かわいいゴールデンレトリーバー。でも、実際に飼ってみると「こりゃ大変だ」と思うこともチラホラ。身体も大きいゆえに、苦労も倍増です。
初めて犬を飼う方、初めてゴールデンレトリーバーを飼う方に多少のご参考になれば、と私が愛犬と7年一緒にいて、デメリットかなと思うことをランキング形式で考察しました。
ゴールデンレトリーバーを飼うデメリットランキング10
【ワースト1】 寿命が短い
あぁ、いきなり哀しいことを言いたくないんですけれど。ネコや小型犬よりも短いことは事実です。
10歳ちょっと過ぎればまずまず、早い子はそれより前に…。13歳以上全うできれば、ラッキーな方かもしれません。
大型犬は1年で急激に大きくなるので、心臓や他身体に負担がかかるかららしいのですが。象さんだって何十年も生きるのに、なぜ神様は…、ぐすん。
ゴールデンは大きさも存在感があり、性格も家族にとても寄り添う犬なので、関係性は濃密になります。
子犬期~青年期はやんちゃで大変。落ち着いてゴルらしくなるのは意外にも5歳~くらいだったりします。そこから愛情と信頼がより深まっていくのに…。
飼い主さんのロス感は、並大抵ではないでしょう。私も、これ以上お話しするのが辛くなってきました。やめましょう、やめましょう。
でも、飼う前に知っておくことは大事かもしれません。私達より短く太く生きる愛犬に、後悔なくたくさんの愛情を降りそそげるように…。
【ワースト2】 足関係の病気・怪我になりやすい
疲れると階段昇降も補助が必要に |
ワースト1よりは、大分ハードルが下がりましたが、これも辛い。走るの大好き・運動大好きですから、足が悪くなって走れなくなった愛犬をみるのは、涙が出る思いです。
私の愛犬も7歳で股関節炎になり、関節のはまりも浅く脱臼の恐れがあるので、一生走らせてあげることができなくなってしまいました。
もし定期健診をしていて、骨の状態に気づいていれば、もっとうまく足を付き合っていけたのに、と後悔しました。
こういうことはグチグチ後悔してもしょうがないのですが
悪性腫瘍も多いです。
犬種によってかかりやすい病状を知っておくこと、予防診療を受けることの大切さを身に染みて、お伝えしたいと思います。
【ワースト3】 何かあると医療費が高額
大きいだけに、ある程度病院にかかると数万~、手術が必要となると、数十万~百万近く飛んでいきます。上記した関節炎では、診察料、レントゲン、数週間のお薬、簡単な処置だけでしたが、それでも4万ちょいでしょうか。
その時に必要になった介護グッズをそろえたりと、一連が落ち着くまでは6万弱でした。
今回は手術なしだったのでこれくらいで済みましたが、大きな外科処置や投薬があると「保険」「愛犬貯金」がないと大変になります。
【ワースト4】 身体が重いので介護が大変(大きい)
ゴールデンは女の子でも、平均25㎏~、男の子だと30㎏~です。私の愛犬も7歳で関節炎を発症し数日寝たきりになりました。35㎏は大変でした。
家族に男性がいれば安心ですが、我が家は母と私だけなので、介護となると当然私の腰の危機。抱っこできる介護グッズがあっても、階段は恐怖でした。
ゴールデンは頭がいいし、こちらの意図も組んで協力してくれようとしますが、年取っていくと、それも難しくなるでしょう。
排泄関係もご想像どおり。お世話メインの飼い主さんの体力に自信がなければ、飼うことは難しいでしょう。
【ワースト5】 性格が繊細過ぎる
これ、個体差や家庭環境も大きいとは思うのですが。こちらに寄り添ってくれる度が高すぎるゴールデンならではの特徴なのですが、とにかく、感情がデリケートすぎる。
我が家の愛犬も、私よりも私のことをよく理解していると感じます。私の感情の変化、行動の変化を逐一観察し、それに伴って彼の気持ちも超~繊細に変化します。
サンの機嫌がいい=私のメンタル安定してるってこと
私が落ち込んでいる時、イライラしている時。彼も不安になるのでしょう、更に敏感になり、行動が不安定になります。
ず~~と私のことを監視し、私に少しでも動きがあればついて来ようとするなど。とにかく一人を嫌がります。
一見、可愛いなと思っちゃうのですが、本人は必死。飼い主も可愛いと思うのは初めだけ。いざ一人にさせるとパニクるのがわかっていますから、またか…と気分も落ち込むやら、心配やら。
あぁ、そんなにデリケートになられても…私が悪いんでしょうけど…
そして、彼らの嫌いなもの。例えば、夏の暑さや、雷などの外的環境にも左右されてパニクり、問題行動を起こすこともあります。
留守番が多いご家庭で、分離不安の子だと、お互いに大変になると予想されます。
また、家族構成が少なく、愛犬と飼い主が常に1対1でお互いが中心の生活。それはすごい幸せなことなんですが、依存度が強くなって、分離不安になる可能性があります。
【ワースト6】 遠出旅行が行けなくなる
ペットであればみんなそうですね。寂しがり屋のゴールデンも、もちろんです。
愛犬一人きりのお泊りはまずできないです。(本人はできそうですが、可哀そうで飼い主ができない)
「家族という群れの一員」という思いが強いゴールデンですから、1日以上一人にされたら、世界が終わったかと思うでしょう。
ペットホテルも、子犬期から慣れさせていないと、親心から預けられなくなってしまいます。愛犬の可愛さと引き換えに、家族総出旅行ができなくなってしまうのです。
1歳をすぎると、もうホテルに預けにくくなっちゃいます
【ワースト7】 抜け毛は半端ない
ゴールデンを選ぶくらいですから、性格も大らかな方が多いと思いますけれど。私もOザッパ型なのですが、毛に関しては、初年度は相当神経質になりました。想像以上!
愛犬が過ごしている部屋、部屋着などは毛まみれです。一日2回の掃除機は欠かせず、発狂しながら全身をコロコロ。愛犬にぴったりくっついたら、眼の中、鼻の中にまで侵入してきます。
犬アレルギー持ちの方はもちろん、花粉やハウスダストに敏感な方もおすすめできないです。犬が入らない部屋においても、全てのものを媒体として毛が侵入するので、自営の方などは注意です。
家中、毛がついてないものは、一つもない
毛が長いので、定期的な身体のお手入れケアとして、『ブラッシング』は短毛種よりも繊細かつ小まめに行わないとすぐ絡みます。
他に、『肉球周りの毛カット』も伸びてくるのが早い気がします。2週間に一度はカットしないと、フローリングなどで滑ります。
他、シャンプーや爪切りももちろんですね。シャンプーは身体が大きく毛も長く時間がかかるので、大抵腰がやられます。
足裏の毛が長いと滑るから危険よ!
2週間ってすぐなのよね
【ワースト8】 子犬時のやんちゃぶりが想像以上
ゴールデンといえば、「優しく、賢く、穏やか」といったイメージがあります。私も1~2ヶ月でほぼしつ終わるだろう、なんて甘くみていました。
「飲み込みが早い」「協力的」は本当です。お手やおすわりなどは、一瞬で覚え、基本的なトレーニングで苦労したことはありません。
ゴールデンは知的なことが好きで、向上心もあり、飼い主に褒められることに喜びを感じているからでしょう。
しかし、子犬期の「問題行動」となれば話は別。反抗期は恐らく想像以上です。
我が家も、血が出る直前くらいの噛みつき、飛びつき、引っ張り、家具破壊、粗相、遠吠えに悩まされました。
ゴールデンって、子犬時も割と穏やかなのかと思ってました
我が家はオスですが、4ヶ月で14㎏の柴犬サイズでした。身体も大きく全てがダイナミックで、体力がない方は負けてしまうでしょう。
この数ヶ月~1年くらいを屈することなくしつけし終えると、いわゆるザ・ゴールデンな穏やかな子に見事生まれ変わってくれます。
我が家では分離不安ぎみに育ってしまい、留守中の粗相に関しては何だかんだ3年は悩み続けました。
排泄の量も人間並みですから、飼い主さんにとって結構なストレスになることも考えておかねばなりません。
【ワースト9】 力が強い
オスですと、体重が軽く30㎏を超えます。特にゴールデンは食べることが大好き!おやつを与えすぎたり、運動量が足りなかったりするとすぐ太ります。
うちの愛犬も体格は大きい方ですが、一時39㎏にまで。太ると足にも負担がかかるし、長寿でないイメージもあります。7歳の現在はやや細めの体格であり、体重は33㎏ほどです。
ゴールデンは気を抜くと
すぐ太る!
よく聞きますのが、散歩に連れて行ったお母さん(なぜかお母さん×ゴル♂コンビの話ばかり)が、引っ張られて肩が外れた、指を骨折した、転んで顔面を縫う手術をしたなど。全然珍しくないのです。
愛犬の興奮時(他犬に攻撃されるなど)に押さえつけるのは、女性では渾身の力がいります。無防備な時にグッと引っ張られるのも恐ろしい。
また雪道の凍った状態での散歩は、とても怖いです。特に雪国では、散歩のトレーニングは非常に大事なのです。
滑る~絶対引っ張らないでぇ~
遅い!!
初めて大型犬を飼う方、私もそうだったのですが、散歩のトレーニングは一番の苦労所だと思います。しつけを怠ると、体格が大きいですから、他人やわんちゃんにも迷惑をかけてしまう恐れが。
また、穏やかなゴールデンのイメージからでしょう、「飼い主の許可なく、唐突に触られる(後ろから・すれ違いさまなど)」、「子供が走り寄ってくる(親御さんも止めない)」、などは本当によくあります。困るのが、「夜散歩で、酔った団体とすれ違う時に高確率で絡まれる」ことです。
あんまりキツくも言いづらい…
人好きな性格ならトラブルはまずないのですが、ゴルとはいえ社交的でない子もいるでしょうし、いきなり他人に触らえたらびっくりします。
無用なトラブルを避け愛犬を守る意味でも、どんな環境でも愛犬をしっかり抑えられる体力は必要と痛感します。
聞くところには、「これといったしつけをしなくても、引っ張らずに散歩してくれたよ」ということもあるようですが、それってラッキーすぎると思います。
【ワースト10】 散歩大好き
もちろん、メリットでもあるのです。
愛犬のはしゃいでいる極上のご満足顔は、まさに飼い主冥利につきるところです。
しかし、飼い主体調不良時、悪天候時。愛犬が気を使って「今日は我慢してあげようかね」なんてことは120%ありません。
相当やばければ、愛犬も不安で散歩どころでなくなるんでしょうが、声が出せる程度であれば病気のうちに入らないらしい。
こりゃ本格的に風邪だぞ
…。(まだ余裕だわ)
私の場合、39℃の熱時にも全く心配してくれないので、散歩に行きました。(もちろん行かなくてもいいのですが)
台風、冬のブリザード、全く関係なしです。雷恐怖症のくせに、散歩中であれば雷が落ちても全然平気。連れて行く方もバカなんですけど。
他に散歩に連れて行ってくれるご家族なりがいないなら、2日以上は病気になれません。排泄問題も生じてきます。
我が家は家に犬用トイレを設置しましたが、便はギリギリまで我慢してしまうので、散歩に行けないと便秘になるでしょうし。
行こう!行こう!
まぁ飼い主の義務なんですけどね…辛いよね