犬は可愛い!他人の犬でさえ、顔がほころぶのに、自分の愛犬の可愛さと言ったら、時にこみ上げてきておさえきれないものがありますよね。
多分、人間と違って犬は「計算しない自然体の可愛さ」だから尚更でしょうね。(多少は計算もあるかな)
私が思わず「あざとすぎだろ~」と抱きしめてしまう、愛犬サン(ゴールデンレトリーバー♂)の可愛さをご紹介します。
きっと、飼っている方は「それわかる!」と思ってくださるでしょう。
ところで、「あざとい」とは?
まず始めに。気軽に「あざとい」 って使っちゃうけど、本当はどんな意味なのか調べてみました。実際わかっていなかったですから。
『あざとい』…①思慮が浅い。 小利口である。 ②押しが強くて、 やり方が露骨で抜け目がない。
岩波書店 広辞苑 第七版より引用
辞書で調べると、想像より激しかった。私がここでイメージした「あざとい」は、『多少わざと可愛さアピールしてんだろ(小悪魔ちゃん)』ぐらいの感覚です。というより、わざとじゃないんだろうけど、『わざかと思うほど、かわゆい!』です。
「あざとい」って
どーしても使いたかったの
愛犬のあざとい可愛さ10選
ポーカーフェイスに寝ぐせ
寝ているとこを慌ててお迎えに来たであろう愛犬 |
まずは、「玉にキズ」バージョンの可愛さです。全体としてのビジュアルは完璧様でいながら、一部分がおまぬけな可愛さ。
いつもは、飼い主帰宅の足音を玄関前から察知して、ドアで待機しているだろうサン。
しかし、今日はちょいお疲れでノンレム睡眠に入ってしまったのか、不覚にも飼い主ドア前で気づくという失態をしてしまうという。
いつもはぬいぐるみをくわえてのお迎えなのに、とても間に合わず、とりあえずオスワリ待機で面目だけは保った…!と一安心な愛犬。
しかし、飼い主からすれば、髪の毛は逆立ってるし、目やにはまだウェッティだし、「今起きただろ」がバレバレ。
言わしてもらえば、こちらはサンのドタバタに気づいているので、ドアもゆっくり開けてあげてるのよね。
彼の面目を考えつつ…あと3秒かな
(あ~めんどくせぇ)
たまに、人間の「後頭隆起」にあたるとこなんでしょうか、頭のてっぺんの丸い骨が浮き出て、たんこぶみたいになってる時があるんですよね。(耳の動かし方なのかな?)
寝ぐせとたんこぶと、ダブルで責められた日にゃぁ、これもう。
「毛がなびく」係はなぜか可愛く、うずうずするものです。扇風機にあたってお腹の毛がなびている、オスワリ時の後ろ姿でちょっと背中の毛が渦巻いてる、など。
デカい身体からにじみ出る「哀愁」を感じてしまいます。
ハウスがぬいぐるみで埋まる
狭くないの? |
サンは、「ぬいぐるみ症候群」です。常にそばにはぬいぐるみが欠かせません。さっきまではなかったのに、いつ持ってきた?気づけば2匹は隣にいます。
暑がりのくせに、夏でもクレート内には常にぬいぐるみを持ち込むので、相当依存していますね。
ただでさえ狭いクレートなのに、大丈夫かい?
余りに依存しているのは良くないことなんでしょうけども、子供っぽくて可愛いので、良しとしてしまいます。
ぬいぐるみにも好みがあるようで、口に入るくらいのチビサイズでも気に入れば口にくわえたまま、寝てしまったり。
下の写真はスズメ君です。もはや原型はとどめず、ただの丸なのですが、かといって、ぬいぐるみのボールでいいんじゃんかと思えば、それは全く興味なし。
あくまで「動物」じゃないと可愛がらないですよね。形は同じでは、と思うのですが…。
すずめが食われた |
飼い主ちょい不快なのが、ぬいぐるみの修復作業。定期的にやぶけたぬいぐるみを手縫いする、というものですが、グショグショのベタベタでとにかく不快。「グエ~」言いながらの苦行です。
たまに洗ってベランダに干されていると、プチパニックになります。
クッションでほっぺがアコーディオン化
愛犬に飛び込む2秒前 |
上写真は日常茶飯事なのですが、7年間見ていても慣れるということはありません。
発見した瞬間に愛犬にダイブして、とにかくホッペを揉み倒し、伸ばしたところに飼い主の顔を突っ込み、外側からサンドイッチ状に挟んで楽しむというのが10分続きます。
7年ともなれば、サンのホッペも大分伸びてきてしまいました。サンがじじくさいのも飼い主のせいなのでしょうが、サンも自己責任ですよね。
あー疲れる
ぴーぴー泣く
パターンとしては、外に繋いだ状態で、飼い主の姿が見えなくなる時、離れて作業している時。時間が長くなると、ぴーぴー音を出します。このぴーぴーのかわゆさと言ったら。
サンにとってはたまったもんじゃないんでしょうが、飼い主はもっと聞きたくて「あとちょっと離れていよう」なんて思ったりします。
どのようにこの鳴き声を出してるのか、見てみたいのです。まぁ、鼻から出すんでしょうが、離れている時限定なので、解明できないんですよね。
鼻はどんな動きをしているもんなのか。上下に動いているのか、鼻穴を震わせて出すもんなのか。愛犬のことは120%知っておきたい飼い主にとっては、一生見れることがないと思うと、「悔しいぃぃ~」気持ちで夜も寝れません。
私もこのぴーぴー機能、ほちい
振り向いたら哀し気な顔
いつからその顔でいたのよ |
サンの可愛さと代償に、焼き芋やりんごをゆっくり楽しむ時間を失いました。とにかく、気づかれると要求がものすごくて全然食べた気しないですもんね。
せめて噛むことを覚えて、一口をゆっくりにしてくんないか。
サンは疲れていると、30回に1回の割合で、食べ物よりも睡眠をとる奇跡の日があります。
しめしめ、今日はたくさん散歩も行ったし、そんな日であろうと、こそ~と食べ始める飼い主。うむ、どうやら大丈夫のようだ。
…、斜め後ろ方向に、生暖かい気配を感じる…。そうでしょうとも。
決して君の食欲を侮ったわけではないんだが、私としては、たまには一人で満喫したいと…、ため息をつき、意を決して振り返ってみれば、何とも言えない哀しいお顔。
何分前からその顔?わざとその表情作ってんじゃないだろなぁ。飼い主の心理を先読みしてるとなれば、相当あざとい!
ちょいクサい
「臭い」はデメリットだと思われますか?飼い主さんたちにとって、愛犬のちょいクサは、実は立派な可愛いメリットなのです。
犬は色んなところから匂いをつけてくるので、私の鼻が良ければ、数十種類は匂いを嗅ぎ分けられるんじゃないかと思っています。特にサンのように長毛だと、匂いがこもりやすいので尚更。
なぜか覚えのない香水のような匂いがすることがあるんですよね。その際、「この浮気者~!」と飼い主に理不尽な焼きもちを焼かれます。
私の香りではない…
どこぞから?
お風呂上りなどは、3日間はいい香りを保っているのですが、大体顔のあたりから臭くなってきます。
サンにおいても、バニラのような香りに交じって、ちょい排泄系の臭いがすることもあります。外で相当くんくんやっていますからね。また、排泄時にハネたりしてるんでしょう。臭いの出どころは深く考えないとして…。
外見はかわゆいのに、ちょいクサい。前述した「玉にキズ感」がまさにこたえられない。ギャップが効いて良し。
愛犬が臭くなければ、かわゆさも半減でしょう。「美人が3日で飽きられる」と同じで(?)、長所に対して絶妙な割合のデメリットを足してこそ完璧になるのです。「不完全なものほど美しい」精神って、不思議なもんですね。
実際、「ちょいクサ」に期待しながら愛犬のお腹に顔をつっこみ、「やっぱり臭かった」と大満足な飼い主なのです。
就寝用のアロマにすればよく寝れるかも~
おやつ目当てに無駄にトイレ行く
サンは、「トイレに成功したらちょびおやつをあげる」という子犬時代のごほうびがまだ続いています。
一度うっかり、りんごやら焼き芋やらをあげてしまってからは、人間が食べていると、無駄にトイレに行くようになってしまいました。
弟が帰省してきた時には、ちょっとしたパフォーマンスになっていますね。テーブルにりんご(人間用)をむきながら、「見ててみな、絶対トイレに行くから」
わくわくする弟の熱い期待を、決して裏切ることはありません。
「あ~行った行った」「で、絶対出ないから見ててみな」「本当だ~笑える~」と、一家団欒に華を添えてくれるサン君。出ないわけです、20分前も焼き芋で無駄に出してるんですから。
健闘賞の彼に、弟がいれば「ハイ張り切ったご褒美」と排泄してもいないのにもらえるわけですが、普段は「また行っとるわ」「いい加減にせーよ」と冷たい一言でバッサリ、無駄なエネルギーを使うだけのサンなのであります。
またチャンス!水飲めば絞り出るかも
膀胱、おかしくなるって
(人間にとっては)どうでもいいことに一生懸命
新しいものに関しては特に余念がない |
犬を決してバカにしているわけではないんですが、「そんなこと、どうでもよくない?」と人間側が思っちゃうことを毎日欠かさず、一生懸命行う。この姿勢がまた可愛いのです。
例えば、散歩中のくんくん行動。これ、犬にとっては新聞を読んで国内外の情勢を知るようなものらしく、今日のお外がどんな状態であるか確認しておくことは、彼らにとって生きがいの一つなのです。
かといって、人間からみれば、「ここを新しい動物が通った」「今日のヤツの腹具合は悪いらしい」などの、超どうでもいい情報。
「町内のゆかいな仲間たち情報を得たところで、実際世の中何も変わらん」と思うもんですから、そんなことを一生懸命やっている愛犬をことさら愛おしく感じてしまうのです。
デカい背中をまるめ、真剣な表情でいそしむサン。
「なるほど」「ふむ、このようになっておる」と、どこまで状況を理解したもんなのか、におい嗅ぎを終了する彼の顔はドヤ顔。何かスッキリ納得顔なんですよね。
それがまた、おまぬけな愛嬌でもあり。
本日の町内はいかが?
まぁ、あれこれ世の中は動いてますよ
でも、犬は第六感でとてつもない情報を得ているかもしれませんよね?
例えば、「この地下数百kmで地殻変動あり」とか、「北北西方向から強烈な電磁波が接近中」など。
そんなことも考えながら、今日もくんくん行動に励むサンの背中を見ていると、こみ上げてくるかわゆさを抑えきれず、ついつい後ろから羽交い絞めにし邪魔してしまうのです。
「ど、どした?何かあったの?」と焦って心配顔で見あげる顔も、またあざとい!
ドアから上半身だけ出して飼い主の所在確認
横着者! |
サンは軽度分離不安(:飼い主がそばにいないと不安になって問題行動を起こす)なので、情緒不安定な時は、飼い主の行動を100%監視しておきたい派です。
そんな真夏日、飼い主トイレに行くというシチュエーションにおいて。
冷房の効いた居間からは出たくないし、トイレに行く飼い主も気になるしで、上写真のような状態に。これはまだいい方で、頭だけ出して首から下は天国、というような横着すぎる風景が日常茶飯事です。
可愛いとはいえ、困ったものです。ですから、トイレに立つ前に「電気代考えなさいよ」と一言やるのを忘れません。
常に存在する
今まで様々あげてきましたが、一番の愛おしさは何と言っても。「私のことを慕ってくれて、気づけば常にそばにいる愛犬」なのです。
犬種にもよるのですが、ゴールデンは、とても穏やかな犬なので、存在感が薄い(ひどい)とも言えます。
何かに集中していると、「あれ?サンどこ行った?(てかいるの?)」となるのです。
私がキョロキョロしていると、全身を揺らして「ここにいますよ」と主張してくるし、振り向けば後ろでべったり腹を出しているデカい毛玉なのです。
飼い主に異変があれば、一応、すかさず飛んできてくれる(サンの場合、慰めてくれるとまでは言いません)こんなに可愛い毛玉がいるでしょうか。
この辺は、飼い主バカになってしまうので、あとは、各々みなさんの愛犬愛におまかせするとして…、「こんなに可愛いものが当たり前に存在してくれてる」こと。これが飼い主を悶絶させる、最大のあざとい可愛さであります。
まとめ
人間であれば子供期しか 許されない分泌物系も、 犬となれば生涯かわゆし |
愛犬の可愛いポイントをあげれば、本当にキリがありませんよね。私も後から思い出して「あれも挙げれば良かった」と思ったものが次々でてきます。
犬種によっても可愛さがまた違うかもしれませんね。サンの場合は、「大きいくせに子供っぽい」「見た目優雅な感じなのにおまぬけ」的なものが多いです。
これが小さい子であれば、「ちっちゃいのに〇〇」というような、別の可愛さが引き出されることでしょう。
人間ならいざ知らず、犬は「生まれた時から老犬になっても100%かわゆい」という、お得というか、エコというか、低燃費といったものか。
願わくば、愛犬の方も「人間っていいよね」と思ってくれてることを。
人間も、可愛いとこあるから
・・・。(何かイラ)