ゴールデンは、とても社交的で明るい犬種ですから、元気よく活動的な方に最高のパートナーとなるでしょう。犬友達を作ったり、一緒にアウトドアを楽しんだり。
でもゴールデンは性格が良すぎるため、どんな性格の方でも相性はバッチリ。
ゴールデンと7年一緒にいて、『こんな性格の方にもゴールデンはピッタリ』だと思う、10の飼い主さんの性格を考えてみました。
ゴールデンレトリーバーと相性のいい10の性格
動物大好き
子供のころから動くもの大好き。虫やら亀やら金魚やらから始まり、小鳥、ねこ、ハムスター。おこづかいが得られるようになると、熱帯魚や海水魚、小爬虫類へと進化していきます。
田舎の田んぼなんて、夢の竜宮城でしたね
でも、一番飼いたかったのは犬。しかもできれば憧れの大型犬。子供のころは親が絶対に許してくれなかったし、大人になると忙しくてとても面倒をみる自信がない。
いざ、犬を飼えることになった時の喜びは天にも昇る心地でしょう!
ゴールデンは大きさにおいても性格においても、身体ケアやトレーニングにやりがいがありますので、「根っからの動物好き」であれば鬼に金棒。
しつけに心が折れることがあっても、動物好きの土台があるなしでは、気持ちの持ち直しも早いかも、と思う所です。
「いやいや、この幸せを嚙みしめなきゃ」と、しつけの沼から一気に青空の元に引き上げられるでしょう。
(育犬ノイローゼ中)あんなに夢だった生活じゃないか!!
何でもデカいのが好き
大型犬を飼う人は根っからの「デカいもの好き」。どこぞの有名パティシエさんによる高級プチガトーよりも、地元パン屋のデカいホールケーキにテンションが上がってしまいがち。
大きいものに対して愛がないと、時に彼らの大きさ・重さ・力強さが手に負えなくなり、後悔する一面があるかもしれません。
私の愛犬サンも、幼犬から骨格が大きく、引き渡しの時に「この子は40㎏になるかも」と言われて小躍りしました。
「デカければデカい方がいい」このスタンスで40年近く生きてきたため、サンが39㎏(しかもちょいプヨにより)が限界だと気づかされた時には、もはやサンを詐欺師あつかいしてました。
やる気が足りない!
そう言われたってねぇ
大型犬のグッズも、店頭で売ってることが少ないため、ほとんどがインターネットでのお買い物になります。
しかも、大きいサイズは、もちろん値段も高い。しかし、大物好きは逆にそれに喜びを感じる変人。
『やっぱ、サンのはホムセンにないねぇ~まいったなァ~(にやけ)』しかり、『ワンサイズ小さければ千円安いのにィ(にっこり)』などと、逆に生き生きしだす飼い主は私だけではないでしょう。
ベッドや服は高くて、いいのをたくさん買ってあげられないため(私はね)、手づくりで作ろうとバカな試みをしたりして。裁縫なんて小学生以来ですが、結構楽しい。
ひどすぎる。 | なんか、着てくれて申し訳ない。 2日で破れてきて、一週間後どっか行きました。 (ちなみに、首につけてる水色のヤツも作成。) |
どう作ればこうなる?というオムツのような服を着せられたサンを見て、大喜びの私です。
現在サンはちょい痩せ気味の34㎏。やはりこれくらいがいいのかな…。大型犬の扱いは、女性には限度もあり。
痛切に感じるのは『介護』です。散歩のひっぱりなどはしつけでどうにかなるけれど、介護だけは動かせないとどうにもならないので、本当に大変!
大型好きは変えられないので、どうしようもないんですけれど。
前項の「動物好き」もですが、『自分が好きで大きいの飼ってんだから…』という諦めがないと辛い時があるかもです。
(いい年して)ぬいぐるみ大好き
長年連れ添った親友 | まだまだ | もっともっと |
私には、相当に仲良い人でないと言えないことがあります。それは、いい年してぬいぐるみが好きなこと。
ぬいぐるみってなかなか捨てられないので、実家に100匹以上はあるはず。
あぁ恥ずかしいんですけど。
誕生日はアクセサリーよりも、大きいぬいぐるみの方が嬉しい…なんて、20歳を過ぎては人に言わない分別も、ぬいぐるみたちはクローゼットに仕舞っておくなどの分別はあるにしろ、可愛い子を見ると、一応値段はチェックしてしまいます。
私のような、いつまでたっても子供っぽい方にゴールデンはぴったり!!まるで、動くぬいぐるみそのもの!
子供の時に、『主人公のぬいぐるみが魔法で動き出す』という少女漫画を読み、そんな幸せすぎる展開を想像して、至福のタメ息をついたものでした。
ゴールデンは飼い主に寄り添いたいと願い、そのために努力してくれる犬なので、しゃべらないだけで完全にお互いを理解し合える友達になれます。それこそ、子供時代にあなたが夢見た生活そのもの…!
姉が会う度に「子供の時の夢が叶ったね」と言ってくれます
彼もぬいぐるみ症候群なのです |
ゴールデンって、みんなそうかもしれませんが、サンはぬいぐるみ症候群です。ぬいぐるみがないと、プチパニックになりますので、ボロボロになったら定期的に購入必須アイテムです。
その際に、私もぬいぐるみに愛着があるため、『こんな可愛い子が、ボロボロドロドロにされるのは耐えられない』とし、自分の気に入ったレベル☆2つは落として買っています。
たまに、全然かわゆくない怪獣みたいのが半年もいて、『こいつ早く修復不可能になんねーか』と見るたびプチ不快だったりして。
また、『これサンちゃんに~』と頂くこともあるのですが、好みの可愛い子だと、とてもサンに与えるのは忍びなく、こっそり自分の部屋に収まっていたりするのです。
わ~ありがとございます~サン喜ぶぅ(これは自分のものにしよう)
寒がりor寒冷地居住
「温かさ」は見た目以上、期待以上です。ゴールデンのダブルコート(秋冬季は、下毛と上毛の二段階仕様になる)の温かさは素晴らしい。
例えば、彼らの太もも中に足を突っ込んでももちろんですが、毛だけを足に包むようにするだけでも、湯たんぽ以上の温かさ。
ゴールデンを飼うまでは、この世で一番優秀な小型暖房器具は「湯たんぽ」だと思っていました。
しかし、冷えきった足をつっこんだところ、ゴールデンの方がより早く足が温まりました!
冷え冷えの足が、数10秒でポカポカに!(まじです)
(いずれ実験データと出さないと)そして、湯たんぽをはるかに凌駕する気持ちよさ!
冷え性/雪国居住の方であれば、ゴールデン一匹いることにより、電気代が月800円~は安くなるだろうなァ。
強くお伝えしたい点は、『生きている暖房器具として成立してくれるのは、性格が優しくて忍耐強いゴールデン故』ということ。
湯たんぽや毛布かわりに『この体勢で、私が眠りにつくまでミリも動かずにお願い申します』という我がままを聞いてくれるのは忍耐強い彼らならでは。
嫌がって途中で逃げられては、全然意味ありませんからね。
まだ?体勢辛いんですが
あと4~5分我慢せい
一人大好きネコ体質
「ネコみたいだね」と評されても、別に小悪魔ということでなく、ただすごぉく、我がままなのを指摘されてるだけ。
団体行動大嫌い(努力はするが、なぜか気づけば一人になっている)、自分の時間を何よりも重視するため、スマホはないものとします。
返信もすぐ返さなかったり、最悪無視するため、当然人は離れていきます。
私も完全にそっち寄りのため、ラインをはじめSNSは一切やらず、ショートメールですらブロック、電話も3日後に返すタイプ。とにかく、それで自分の安定を保っているのです。
とはいえ、『さすがに一人すぎてちょっとヤバいんではないか』と気にならないでもありません。そんな私が動物に走るのは当然。そして、ゴールデンはまさに最高の友達。
一人がいいけど、完全ストレスフリーなパートナーも欲しい
彼らは、忍耐強いわ空気は読むわで、『あ、今一人でいたいモードでしょうから僕寝ます』『もみくちゃにしたいモードでしょうからどうぞ(ヘソ天する)』なんてことを口に出さなくても汲み取ってくれるのです。
『サン~この本読み終わるまで散歩ちょい待ってくれぃ』といいつつ、いつもの散歩時間が3時間後になって腹が減っても、文句も言わず、じっと待っていることも。どこまで性格がいいんだ。
でも、性格が良すぎるだけに、ゴールデンに甘えすぎるのは、もちろんタブー。
当たり前ですが、彼らもストレスが溜まって可哀そうな思いをさせてしまいます。たま~にですよ、私も(?)。いつも、ありがとう、時にごめんね。
世話好き
ゴールデンのお世話はたっくさんあります。我が家の例でいえば、約月1のシャンプー、足裏の毛カットと爪切りは2週間に一度。毛のブラッシングは毎日できればベストです。(私が毎日やってたのははじめだけですが)
そして、もちろん毎日2回の散歩。運動好きな犬なので、メインの散歩はボール遊びなどを取り入れながら、一時間は行ってあげたいです。
雨で汚れたら身体を拭いてやったり、耳掃除、虫予防の薬やワクチン、暑さに弱いので温度変化にも結構気を配ります。もちろん、散歩以外のコミュニケーションタイムも、30分~は必須。
ゴルに向き合おうとする時間はいくらあっても足りないです。
アー働らかないで24時間一緒にいたいわぁ
…。(ご飯、おやつ代が十分ならいいけどね)
お手入れをさぼれば、身体が大きく長毛なだけにすぐみすぼらしくなりますし、散歩やスキンシップをサボれば、落ち込んしまうのでめんどくさい事態になります。
『ア~忙し忙し!』と一見愚痴っているようで、実は生きがいを感じて張り切っているタイプにぴったりな犬といえるでしょう。
不眠症
お幸せな世界すぎる… |
ゴールデンと寝ていて、不眠症の方っているのかな?活動神経である交感神経が優位になって、脳が興奮状態になると寝れなくなります。
その点、ゴルの近くにいればリラックス神経である副交感神経が優位になること、間違いなし。
ちょい短気な私も一緒にいると、とても気持ちが穏やかになるのです。あの穏やかなお顔をご想像ください。ふわふわのお毛毛をなびかせた大きいお背中。
サンを見ているだけで、脳内にマイナスイオン発生する
ムニムニすれば、弾力性ある餅のようなムチムチなお肉。優雅な体型でいながら、お顔はどこかおとぼけ。なんと平和に満ちていることよ。
一緒にぴったりくっついて寝ると感じる心臓の音、自然の温かさ、すーすーっと息使い、ゆったり寝息で上下する横隔膜の動きに自分のバイタルを合わせていると、早くて1分以内で眠りの森へ。特に冬の心地よさは是非体験して頂きたい!
不眠症ぎみの方には、本当にぴったりなパートナーになってくれます。
しつこい
しつこい性格の方。これ、忍耐強いゴールデンがピッタリ。というのは、しつこいタイプって、愛犬にくっつきたい衝動が数分ごとに訪れますよね。
彼らのお顔を見るたび、激しいほおずり後、温かな胸にダイブにして顔をうずめたくなるのです。
これが、プライドの高いわんちゃんなどですと、いくら飼い主といっても相手にされないか、逃げられるか、怒られるかでしょう。
ゴルは、裏切りません。しつこい性格の飼い主が突発的に訪れる『愛犬いじりたい衝動』にかられてから、ウザいこと10分。
『あー疲れた。もういいわお前は』と飼い主が満足するまで、ちゃんとお付き合いしてくれるのです。
飼い主側はストレス解消されてサッパリした表情の中、眠りを中断されて拷問に耐えた愛犬、まるで魂が抜けきった干ぴょうのようになっていますが、『もういいんですね』と何事もなかったかのようにまたバッタリご就寝。
アー疲れた
どこまでいいヤツなんだ…。ちゃんと、散歩などで解消させてあげなきゃ、さすがのゴルもストレスたまっちゃいますよね。
インドア生活大好き
友達と出かけてゆっくりお話するのもいいけど、年々めんどくさい…。元々、協調性がないタイプなんだ私は。という方にゴルはぴったりですよ。
前述しているように、ゴルは飼い主に好かれたい、飼い主のライフスタイルに合わせたいという気持ちがとても強い犬種です。
決して押しつけがましくなく、常にシッポを振りながら静かに後ろをくっついているので、『あ、いたのか』『やっぱいたね』というゆったり時間が流れ、インドア生活で本当に心地よい。
頭もよく、雰囲気を察する能力に優れているので、彼らから返答がないのを感じさせないくらい、会話も成立している感じです。
一人時間が大好きだけれど、全く一人もちょっと寂しいかな、といった場合にゴルがいることで100%満たされちゃいます。
私もお迎えしてから、ますます友達が減り、もうコイツだけでいいかなんて思ってしまってます、それも問題ですけれどね…。
依存しすぎるのもお互いに
問題よ
結局のところ
最後まで読んでくださった方は、もうおわかりでしょう。結局のところ、どんな性格の人でも愛情を注ぐ限り、ゴールデンは最高の友達になってくれるのです。
そういった意味で、本当マルチな犬種だな、と有難く感じます。
ですから、飼い主さんが一緒にいられる時間の長さがマチマチであったり、あまりにも気分屋すぎるとゴールデンの方がいちいち振り回されて、とても可哀そうな思いをさせてしまいます。
大げさに言うと、例えば一人暮らしでゴールデンを飼ってしまったら、恋人を作ったりすることもままならないかも。飼い主さんの異変に、100%気づきます。
今までもらっていた愛情が1ミリでも減ると、すごく落ち込みます。
お相手がゴルを一緒に入れて可愛がってくれるか、なんてことも考えてしまうでしょう。万が一犬嫌いの方だったら、多分お付き合いを諦めてしまうかも?
彼の散歩を中心に時間が回るので、ライフスタイルを乱せない
『独身は犬を飼ったら結婚できなくなる』と言いますが、本当にあたっています。幼児がいるママみたいな感じですよね。
それくらい、お互いに愛情を注げる対象がいるのは、幸せ過ぎることなのですけどね。
メリット90、デメリット10かな