犬のトイレトレーニングで苦労された方。過ぎ去ってみれば一つの思い出ではあるが、正直言ってあの日々を思い出したくはないですよね。
私も、我が家のサン(ゴールデンレトリーバー♂)には数年苦労したので、5歳になって完全に失敗なくなってからは、やっと天国がきた~と泣く思いでした。
ところが7歳になってまた突然のおもらし、しかも以前よりパワーアップして。(エーまた来るの?と思われた方、大丈夫です!2ヶ月間でおさまりました)
その奮闘具合と考察をまとめました。
今までの背景と彼の性格
今までのサン君トイレ奮闘記
他の子と比較検討できませんが、ゴールデンを飼っている方4~5人に聞く限り、サンはトイレに関しては問題児だと思っています。
4ヶ月でサンを迎えました。トイレは設置し、トイレトレーニングは一週間で完全にマスターしたのですが、留守番中のおもらしが半年は続きました。
『トイレコマンド(トイレ行ってくれ、でちゃんと排泄する)』は完璧なんですよ
半年~1年で大分安定し、留守中にちゃんとトイレでしていることが増えてきました。
しかし、パニックになるとトイレから焦って身体を乗り出してしてしまうようで、この『大幅はみ出し』が、何だかんだ3歳まではやらかしていました(もちろん毎日ではないですが)。
3歳頃から、サンの苦手な初夏の時期、雷の日などは一度もらすと1~2週間ほど不安定になって、またおもらし。
5歳になるまでに徐々に安定しはじめ、5歳を過ぎてからは、どんな日でも失敗は完全になくなりました。
そして今回、7歳半の今に至ります。
サンの性格
サンは、いわゆるザ・ゴールデン的な要素も持っているのですが、トイレ失敗に関しては『デリケートすぎる(おそらく、分離不安※による)』要素が大きいと思います。
私の接し方が悪かったものでしょうか。自立して欲しいと、甘やかさないようにしたつもりですが、それが裏目にでたのか。
しっかり分離不安になってしまいました。
犬は本当に繊細ですね、そこが長所でもあるけれど
我が家は、母と二人だけで自営なので、仕事以外の時間は常にサンといて、関係性も密接だと思います。
しかし、留守番はそれなりに長いために、こういった背景から分離不安になってしまったかと考えています。(お互いに依存しているのに、離れている時間も多いこと)
また、我が家は自営なのでサンを完全フリーにはさせず、サンの留守中は2階の居間で、ドアを閉めます。そのせいか、来客に慣れず、1階に人の気配を感じると、今でもプチパニックになっています。人は好きなんですけれど。
自分の家なのに、下で何が起こっているのかわからないのが、不安なんだろうと思います。
生活圏が二階だから階段も怖いのです
もう一点思うのは、犬のストレス時の問題行動として、その犬によって起こす問題行動は違います。ものを破壊したり、遠吠えをしたり。
サンの場合は、他の問題行動は一切ないのですが、『もらす』行動が得意分野なのかなと思っています。焦るとすぐ膀胱が反応するみたいな…。
私としては、多少の物だったら、そっちにあたってくれた方がいいのですが…、遠吠えよりはマシなのでしょうがない、と思うしかないのです。
でも、成犬になって数年後には、分離不安も大分おさまってきましたよ。
※分離不安…飼い主がいないと不安になって、問題行動をおこす症状
今回の経緯
おもらし状態
サンの留守番は午前中4時間、午後4時間くらいです。(お昼時間は私が戻ってきて、1時間ほど一緒にいる)
おもらしは突然始まってから、約1ヶ月半はほぼ毎日、午前も午後も床にしていました。しかも、一度に2~3ヶ所していることが多かったです。(トイレは全く使用せず。)
私がいる時は、ちゃんとトイレにします。
そろそろ2ヶ月経つか…と思う頃に徐々に失敗が減ってきて、2ヶ月以内に完全におさまりました。留守中も、ちゃんとトイレにしています。
子犬期のような、私にくっついて回るなどの分離不安行動に関しては、今回は表面的にはそれほどでもなかったです。
一緒にいても、いじけたようなすねたような表情をしていたので、内面は色々あったんでしょうけれど。
わかってくれないんだもん
いや~長かった!こうなると、お互いにしゃべって気持ちを吐露できないのが辛いところです。
考えられる理由
今回は、サンがもらす要因を容易に想像できています。
❶ 今年はとにかく、彼の苦手な雷が多かった
❷ 足を怪我して思うように動けない/走れなくなってストレス増大
❸ 足のためにマットを敷き詰めた
(❹ 私の精神も不安定?)
❶【雷】まず、サンは雷恐怖症であり、留守番にひどい雷雨が来るとパニックになりトイレからはみ出すくらいは日常茶飯事でした。大抵夏~秋に1~2回あるかな?という程度だったのですが。
2023年は、雷が鳴るくらいのゲリラ豪雨大雨が10回~はありました。感覚として、毎日雨が降っていた感じです。サンも段々不安定になり、ちょっとした雨音にも神経質になってもらすようになりました。
天気だけはどうしようもないですもんね(最近雨多いですよね)
❷【足の怪我】足を怪我して、一時は寝たきりになってしまいました。今は大分良くなって散歩も行けますが、走ることはできません。大好きなボール遊びもできなくなりました。そのストレスは相当かと思います。
おもらしは、足が良くなってきた頃から始まりました。溜まっていたストレスが爆発したのでしょうか。
❸【マット】サンの子犬時代、『滑り止め用マットに粗相』が治らず、数か月後に我慢できずにマットを取り外しました。
今回は、足を怪我したので、粗相がどうのといってられないと思い、また犬部屋に全面マットを敷きました。それに、粗相時代も遠く過ぎ去り、精神的にも安定しただろうと思ったのです。
一方、「三つ子の魂百まで」で、マットを敷けば、もらし癖が呼び起こされるのでは…と怯えていましたが、案の定でした。
飼い主の予測って、大抵当たりますよね
私がした対処法
マットを外した
犬にとって柔らかいマットは、足で踏んでいる感触を通して、本能的に排泄本能を促すらしい。サンはそれが非常に強そうです。固めのマットでも全部だめなので、結局マットは外しました。
サンがよくいるところだけは敷いておいて、留守にする時は、そこにイスやサーキュレーターなどを置きました。
滑るよりは、もらす方が数段マシだと2ヶ月頑張ってみましたが、もらし方が相当量で、私のメンタルも大分キツくなってきていたので、お互いのストレスを考えて苦渋の選択です。
この先の危険を考えると、本当に悩みます
年を取っているならオムツをいう手もありますが、ボケてもいないのにそこまではやりたくない…。 マットを外したら、もらす回数が目に見えて減りました。様子をみながらまた少しずつ敷いていく予定です。
マットを外した代わりに、防滑対策で以下を気をつけました。
❶肉球の毛カット/爪切りの頻度を上げた
❷防滑フローリング用ワックスを塗る頻度を上げた
❸ビニールテープで防滑床を自作
❸に関しては、ワックスだけでは心もとないので、よく歩くところに滑り止めとしてビニールテープを貼りました。『マットを敷かずに防滑対策』を色々考えた結果、思いついたのがコレです。
見栄えはヤバいが防滑は最高である |
滑り止めとしては素晴らしい!しかしデメリットは見栄えが悪すぎること、剥がした時にフローリングのコーティング剤も一緒に剝がれる場合があるところです。
もっと粘着力が弱いビニール状テープがあればベストなので、色々探してみようと思います。
最悪、全フロアビニールテープだらけになるかも
子犬時代の分離不安対策、再び(またかよ…)
子犬時代のもらし対策は、ネットや本を見てそれこそ何でもやってみました。でも、どれも大した効果はなかったんですよね。
遠吠えなどには効果があるものもありましたが、もらすことに関しては、一人になってパニックになってしまえば、どんな膳立てをしたところでやっていました。
その中でも、『効果があるのかはわからないけど、やっておいて損はない』のが以下です。(あくまでサンの場合ですが)
❶ 午後/天候が悪い日は電気(間接照明)をつけておく
❷ 外出する時は、スマホ動画で音を出しながら出ていく
❸ 外出する時は、サンに挨拶をしっかり行う
❹ 外出する時の挨拶前後はいちゃつきすぎず、クールに出ていく
❺ もらし箇所に物を置いておく
❸に関して。大抵は逆の方がいいとされてるみたい。とにかく外出前はあまり刺激しないようにとの事ですね。でも、サンの場合は、しっかり挨拶をして出て行く方が良かったです。
コミュケーションなしに出ていくと、冷たくされていると思うのか悪化します。こういった対策は本当に個体差が大きいので、悩むところですね。
❺定番の対策ですが、興奮度が激しいと全く効果がないです。でも、軽度なら多少あるかな…。
いちいち設置するのがめんどいよね |
いい子、いい子、私も機嫌よく
これは非常~に大事なポイントで、いくら愛犬が床一面にもらそうとも、自分の怒りをグッとこらえて普段通りに接すること。でも、経験した方はおわかりだと思うのですが、これって結構難しい。
もらすのも、小型犬やネコくらいの量だったり、期間も1週間くらいなら、私ももっと心を大きく持てるはずなのだが。(多分)
大型犬の可愛さと引き換えか…
しかし人間以上の量を2~3か所、毎日数回もされると、いくら可愛い可愛いと思っていても、やっぱり悪の自分が出てきてしまうのです。
また、基本的に『その場で叱っても犬はわからない』とされていますよね?でも、本当にそうか?とも思うのです。
私もそう思うけど…。愛犬家のみなさんどう思いますか?
幼児くらいの知能はあるし、長年の付き合いともなれば、お互いの感情の動きを知り尽くしています。
自分の排泄臭が漂う床掃除をしている飼い主に、『ダメでしょ』と言われれば、何となくわかるんじゃないのかな、と思いますが…。
そして、『もらせば、飼い主不機嫌』の図式により、やらなくなるんじゃないかと思ってみたり。
そんなことから、あえてタブーを犯して説教じみたこともしてみたのです。
私の最終見解では、『恐らく、飼い主が怒っている理由はわかるが、結果はいい方にいかない』ということでした。
こっちの機嫌が悪くなれば、状況が改善に向かうことは一度もありませんでした。
希望の光を見出したいなら、グッとこらえてサンには決して当たらず(ボソッと嫌み程度は言わせてくれい!)いい子いい子してやるしかないのです…。
とにかく、お互いに失敗を即座になかったことにすること。二人が機嫌いい状態を保つこと。それで解決を待つしかないようです。
その代わり、家族には禁止ワード炸裂です。サンと離れている時にキックボクシングでもしてストレス解消しないと、小山一つ噴火させるくらいの負のエネルギーが溜まっていきます。
ギャースギャースДΣ☆Ψ!
散歩時間を増やした
今回は散歩時間を大幅に増やしたこともいい結果につながったようです。
考えてみたら、足を怪我してボール遊びができなったのにも関わらず、散歩コースはほぼ変えていなかったのです。それでは運動量が足りなくなりますよね、申し訳なかった。
歩くことしかできないので、いつもの1時間のメイン散歩を、2時間弱に増やして、今まで行ったこともない神社や遠い公園まで行くようになりました。
散歩中のコミュニケーションのあり方も大いに反省しました。たくさん話しかけ(大抵は無視される)、たくさん目を合わせて『初心に返って一緒に散歩を楽しむ』こと。
最近はマンネリ化していて、『どーぞ、お付き合いしますから楽しんでくださいな』という感じで一方的だったのです。こういうちょこっとした事が意外と大きそうです。
目的地が遠くなれば、行くルートも当然増えるので、サンもくんくん行動を張り切ってやっています。階段、坂道、自然の多い所など、散歩を充分楽しませることを心しています。
今日はどのルートで行く?サン選んでいいよ
今日は都会コース!
おかげ様で、飼い主も少し痩せた?と喜んでいます。その代わりに時間の確保が大変になり、飼い主の夜が遅くなってしまうのが困るところです…、でもそのくらい、愚痴っちゃだめですよね…。
あーちかれるぅ。毎日、足マッサージャーだよ
まとめ
サンは5歳までダラダラ失敗していたので、私は『もらされ飼い主』ベテランだと思っていました。
もう何がきても、多分大丈夫だろうと。しかしまた悪夢の日々が戻ってきてみると、(以前より忍耐力はあるとはいえ)、やなもんはヤダ!
年取ってボケてきたのであればいいのです。それだけはしょうがないですものね。でも、そんな兆候は一切ないし、7歳って、一番落ち着いてくる年齢じゃないですか~。
それなのになぜ…?と、また無駄に悩んだりして。
でも、サンとの生活を見直し、改善できることはやった今、結局は前と同じようにサンの精神が安定するまで『待つしかない』んだと思い、待っていたら実際2ヶ月で徐々におさまりました。
思い当たることは改善しつつ
何だかな~。それさえなければ、文句の付け所がないのになァ。サンのもらしに関しては、これからも悩まされるんだろうなと思います。
一つの欠点くらいいいじゃないか!と心から思えるように、私ももっと人間性を高めていかねばと、今日この頃です。
愛犬の問題行動に悩むみなさん!大変ですよね、わかりますよ!ずっと一日中モヤモヤ頭にあって、毎日辛いですよね!
でも、犬の一生は私達より短いんですもんね、愛犬の愛らしさを思い起こして、何とか頑張っていきましょうね!
一緒にいれるだけで幸せ
なのよね、そうだよね。
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【過去のサンのトイレ問題ブログです】