犬の機嫌が悪いときの対処法と、その心得10つとは?

不機嫌な愛犬に、好物のりんごを与えてなだめる飼い主
機嫌の悪い愛犬をなだめる飼い主のマンガ

みなさんの愛犬は、機嫌が悪くなることがありますか?うちのは1年に1~2回、3日間はご機嫌ナナメになります。(大抵飼い主に問題アリ)長期間ずっといじけているので、その影響たるや、決して少なくないのです。

これを適切に対処するために、私が愛犬サン(ゴールデンレトリーバー♂)から7年間で学んだ対処法と心得をお話したいと思います。

目次

犬の機嫌が悪いときの対処法と、その心得10つ

基本は思いっきりすねさせる

機嫌が悪くなる原因は、大抵、何かしらストレスがある状態+私に怒られたことが理由なのです。彼にとって、「数日いじけるか、いじけまいか」の基準はあるようなのですが、やはりストレス具合と、怒られた理由の理不尽さの限界値越えにあるようです。

「小いじけ」くらいでは、慌てた飼い主の瞬時のゴマすりにより事無きを得ることもあります。しかし、「大いじけ」が始まると、ゴマをするのは全くの逆効果。「ほっといてよ」と、そっぽを向かれてしまいます。(人間と一緒)

ひろ

あ~「大いじけ」バージョンであったか~!しくったぁ…

飼い主側の心得NO.1としましては、あ~はじまったよ~と思ったら、始めの段階で基本は思いっきりすねさせること

「一人にしてください」モードになりますから、ど~ぞど~ぞ、じゃあ私は時間を有効に使わせて頂きますね、くらいどっしりと構えましょう。

半日~一日目は愛犬の様子は第三の眼で観察するイメージで。どーせ飼い主から距離を取って、彼の唯一の友くま氏やらボール氏やらとブツブツ言ってます。

寝る前にちょい声がけをするくらいで良いかなと。冷たい横目でチラ見されるだけですが。

ひろ

ほら寝るよ。部屋に行こう。

サン

…。

ゴマをすらず、つかず、離れず

機嫌の悪い愛犬の本音

かといって、心得NO.2としては、「離れすぎ・無視しすぎは悪化する」なのです。一日目はほったらかしにした次の朝。いじけ初心者の愛犬であれば、昨日の出来事はすっかり忘れているという超ラッキーな事態もあり得ます。しかし、サンのように、年季の入ったいじけ君であれば、引きずってます。

「今朝の飼い主の様子はどうかな」と気になりつつも、「まだ何となくモヤモヤする」心境にあるようで、飼い主がやさしく話しかけても、大抵空振りなのです。

笑顔で話しかけたのに、冷たい目でスルー。30%の恥ずかしさと、20%のイラ感50%の面倒くせぇ感を覚えるものの、すぐ割り切りましょう。

しかし、第一日目のように、ほぼほっとくのは危険。少しずつ、やさしさを醸し出して。

といって、ゴマすり・構いに行く行為はまだNGです。この時のサンの心境としては、「構われるとウザい」「かといって、完全シカトは哀しい」「自分のことをちょい遠くから見守って、常に考えていてほしい」「こちらが欲したときは適切にやさしくしてほしい」なのです。(多分あたっていると思うのですが)

この辺の微妙~な心理、まさに面倒くさすぎる!のですが…。低学年の毛玉の子がいると思って、お母さんのように接してやりましょう。

サン

まだ怒ってますよ

ライフスタイルはいつも通りに

私のことは無視していても、「散歩」「ご飯」はちゃんと彼の予定に組み込まれています。(飼い主の存在哀しいかな)

これが乱れるようだと、悪化します。愛犬の態度が冷たくなって、もう2日目。彼の気持ちもわからんではないが、空気も重苦しいし、ちょっと解放されたい…。

いつもの散歩の時間をずらして、ちょっと気分転換行っちゃおう♪~なんて絶対だめですよ。

愛犬の生きる原動力ともいえる、散歩とご飯。普段の仲良しモードの時では、多少時間がイレギュラーでも全く問題はないのです。しかし、この状況においては愛犬を不安に陥れる可能性大です。

「へ~私なんかと散歩行ってくれるんですねぇ~」と言ってやりたくなりますが、ここはこらえて普段のドッグライフスタイルを乱さないようにしましょう。

ぼくが機嫌悪くても、飼い主が機嫌悪くても、基本的なことはちゃんとしてくれる」という安心土台を作ってやりましょう。信頼に関わります。

ひろ

私も一緒でいいの?一人で散歩行けばぁ?

サン

そうゆう意地悪、大っキライ

散歩は運動多めでストレスを発散

いざ散歩に行ったら、思いっきりストレス発散させてやりましょう。公園で走らせるにしても、ボールやフリスビーなどの愛犬のお気に入りの走れるおもちゃを組み合わせると、更にストレス軽減にいいです。

思いっきり走らせてやるのがベストですが、叶わない状況においては、狭い範囲でサッカーをしたり、大好きなくんくん嗅ぎをいつもの倍以上させてやるなど、とにかく愛犬が夢中になるようなことで、現実逃避させてやりましょう。

行きは「いつもより引っ張るな」くらいは我慢してやりたいところですが、存分に遊ばせた帰りは、締めるところは締めて。調子に乗らせすぎると、ちょいやっかいになります。

常に愛犬の視界に入る位置取りを

一回のロング散歩くらいで機嫌を直してくれればここで万々歳。しかし、うちのサンを例にとると、まだまだ続きます。

あんなにはしゃいで、やっと以前のサン君の笑顔をみれたかと思ったのに…、ご飯を食べて、いざ飼い主と二人きりの状況が戻ってみれば、また巣穴(クレート)へ。

はいはい、まだ許してくれないんですね。じゃあ、飼い主も自分の趣味に没頭しましょう。しかし!いじけてるとはいえ、飼い主への愛情を失ったわけではありませんので、ご注意を。

前述しましたが、ただうるさく構わないでほしいだけで、常に近い距離で愛情を注いでいてほしいのが、毛玉の心境なのです。

イラついているものの、常に視界に見える距離にいて飼い主の全てを知っておきたい。この辺、ちょっと人間の子と違うかもしれません。

ひろ

ちょっとホラー感ってば

いじけ期間も時間が経ってみれば、少しずつ「このままでいいのかな…」と愛犬も弱気になっています。(表情はツーンとしていたとしても)

ならばと、愛犬を構いに行くのはまだ危険ですが、常に愛犬の視界に入るくらいの距離で待機していることが必要とされます。犬は群れの習性がありますから、機嫌が良い/悪いにかかわらず、特に大事な飼い主の行動は常にチェックしときたい動物なのです。

これが、愛犬が巣穴から出て来ないからといって、じゃ~あたしも自室にこもらせて頂きます、は犬にとって理解できない行動なのです。(普段からそういったライフスタイルなのであればOKでしょうけども)

特にこの様な状況においては、異常なくらい監視してきます。そんなに気になるんなら、こっちオイデと思うのですが、それはまた違うんでしょうね。

存分に監視させてやり、彼の自然欲求を満たしてやりましょう。…怖い…

サン

ジー…

ひろ

そんな圧をかけなくたって、こっち来ればいいのに…

優しいお目目で、優しいお声がけ

たまに声がけしてもいいでしょう。大げさに構いにいくのはNGだとしても、声がけくらいであれば愛犬に安心感を与えます。

私は子供っぽい性格のため、当初は「さ~ん、ひろ(私)いるよ~」と、やさしく声がけしたのに何度もシカトされれば、「オイ!おいで!飼い主の命令は絶対であるぞ」などと、強制的にサンを来させてムニムニしたものでした。

(やはり飼い主には逆らえず来てしまうサンが哀し→その後、速攻巣穴に戻る)

その後は反省し。例え無視されようが、冷たい視線を返されようが、30分に一度は声をかけたり温かい見つめてあげたりしています。それが、「飼い主の愛情は変わっていないんだな(ウザいが)」と愛犬に安心感を与えるために重要だと学びました。

飼い主はいつでも受け入れ態勢OKであることを、愛犬に伝えてあげる目的です。

悪口を言わない、興奮しない、邪を出さない

逆に、悪口を言ったりするのは最も危険行為。おわかりでしょうけれど、愛犬は自分の悪口を言われているのを敏感に察します。愛犬の名前を口にすると100%バレます。

また、愛犬の悪口でなくても、「今日、サンと遊んでたらいきなり野良猫が~!…」など、邪を出しながら興奮してしゃべると、自分のことを言われてるんだと思われてしまいます。

なんなら、「今日、散歩中に…」と、彼の理解できる言葉を埋め込むのも危険。究極にはどんなことでも、愛犬の機嫌が悪い時に飼い主がイラついたり興奮したりするのは、彼を傷つける可能性大です。

ああ、そんなつもりじゃ…短気って本当に得るものがないですね。

気をひくものをさりげなく(愛犬の逃げ場を与えてやる)

さて、ゴマすりは良くないとは言いましたが、もし愛犬のいじけ期間が長期化してしまった場合。飼い主側には、自分の趣味があったり、友人がいたりしてストレスを発散できるわけですが、愛犬にはいつもの古しくなったオモチャ勢しかいないわけです。

犬友達に、飼い主の愚痴を言えるわけでもありませんしね。(言ってるのかな?)

いじけた直後にすぐ、何か与えるのは調子にのりますが、数日続くようなら、ちょっとした100均おもちゃくらい与えるのも手です。

いつもなら、飼い主に甘えてにゅんにゅんコミュニケーションタイムが、全くないわけですからね。時間も持て余しているでしょう。

あまり家で暇な時間が増えると、またストレスが溜まってきます。サンは、ぬいぐるみが大好きなので、「気に入りレベル★★★」くらいのぬいぐるみをそっと置いてやることもあります。

あまりいいものを出してしまうと、「機嫌を悪くしていると、いいものをくれるかも」と、なる可能性もありますから。わんちゃんの性格によっては、タイミングとあげるもののレベルが重要であったりします。

ひろ

登場が久々すぎて、サンが忘れているようなオモチャでもいいですね

すれちがいざまツンツン攻撃

もうそろそろ仲直りしてもいいでしょう。サンのいじけ期間は大抵3日間ですが、この辺までくると彼もこんな毎日に疲れ果ててくるし、飼い主に甘えたくなってきたりします。

面白いのが、いじけ期間中にうっかり飼い主に甘えてしまって、「ハッ…!今ケンカ中だった」と気づく瞬間があるのです。気づいた直後にまた、いじけモードが再開します。そんなところ、人間と一緒ですよね。本当に犬って可愛いものですね。

さて、そろそろ仲直りしたいのに、どうにも一歩踏み出せない愛犬にヘルプを出してやりましょう。すなわち「すれ違いざまタッチング」です。目線は合わせず、すれ違いを装って、さ~と撫でたりツンツンしたりして愛犬の心を刺激してやりましょう。

絶えて久しい飼い主の手の感触により、二人の愛にあふれた日々を懐かしく思い出し、いてもたってもいられなくなるはずです。

ひろ

白旗も近いぞ

マッサージは効果絶大

今までダラダラと語ってきましたが、一番効果的で実践的といえば、十分な散歩とマッサージです。どんなに機嫌が悪かろうが、強制的に愛犬を呼び寄せてモミモミしてやれば、マッサの気持ちよさから逃れられるわんちゃんはまずいないでしょう。

おすわりさせて、筋疲労がたまりやすい首~肩甲骨内縁辺りからもんでやります。数分と経たないうちに、「さぁじっくりやってくださいよ」とばかりに寝そべってきますから、ここからは、飼い主の忍耐が試される時

私の経験では、マッサージすること最長40分耐えきりましたが、それでもサンが「もう充分よ、ありがとね」となることはありませんでした。多分、永遠でしょう。

寝たと思って手を離せば瞬時に起きて要求してくるので、翌日まで腰痛と上腕のだるさを引きずりました。

その辺は飼い主さんのご奉仕程度によりますが、「愛犬機嫌悪し時にも、嫌がられずに長時間コミュニケーションを取れる」とすればマッサが最も有効と感じます。

マッサ後に愛犬が機嫌を直してくれるかどうかは、いじけ具合にもよりますが、すんなりといつもの二人に戻れることもあります。

しかし、飼い主の身体の負担は大きい!手がだるくなってきたころに、お前は王様か…と心中でぼやきます。確実に。

ひろ

(心の葛藤)これぐらいで止めたら、まだ逆戻りだろーな…
しかし腕が辛い!

サン

どこまで忍耐力あるのかな?(小悪魔)

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【機嫌が悪い愛犬のあるある行動】とは?

最後に

愛犬の機嫌の直し方、なんて、その子と長年連れ添った飼い主さんが一番のベテランなのは間違いない。

ですが、飼って一年目の私のように、愛犬の機嫌が悪くなってアタフタされている飼い主さんが参考にして下さるとすれば、幸いです。

愛犬とケンカ。これ、性格がおおらかで、穏やかな飼い主さんには経験がないかもしれません。私も間違いなく無益なことであると認識してはいるのですが…

雨続きで散歩が充分でないなど、サンがイライラしている時+私の機嫌が悪いのが重なった時に発生しやすいのです。

ちょっとした反抗やイタズラを、いつもよりビシッと怒ってしまうのですよね…。普段余裕のある時は、嫌なことがあっても、サンの前で出さないように心がけているのですが、年に数回やってしまいます。

また、飼い主がそんな状態の時に限って、サンも通常やらない失敗やイタズラ行動を取る気がします。多分、飼い主がイライラしているだけで、サンにストレスを与えてしまっているのですね。

言葉が通じれば、「今ちょっとイライラしてるけど、ごめんね、サンとは関係ないからね」と言えるのになあー、なんて思ってみたり。

また、真剣に愚痴って相談してみるのも面白そうです。シンプルでいいことを言ってくれそうな気がしますよね!しかも、やさしく。

今年こそ、サンが機嫌悪くならないよう、私も年中穏やかに過ごすのが目標です、7年目の正直です。

ひろ・サン

ケンカは嫌だね~

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